日野のコミュニティーバスが25周年-記念うちわ、市職員がデザイン協力

バス運行開始25周年を記念して配布されたオリジナルうちわ

バス運行開始25周年を記念して配布されたオリジナルうちわ

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 日野市内を走るコミュニティーバス「ひのミニバス」が8月20日、運行開始から25周年を迎えた。

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 日野市内は中央線と京王線が通っており、これに沿って幹線道路も整備されてきたが、「中央を一級河川の浅川が東西に縦断している状況から南北交通が発達していなかった」と日野市まちづくり部都市計画課の担当者。当時、市にこの問題の解消へ向けた請願が提出されたほか、多くの市民からも要望が寄せられたという。そこで、交通不便地区の解消などを目的に1986(昭和61)年から同バスの運行を始めた。

 京王電鉄バス桜ヶ丘営業所(日野市落川)に補助金を交付する形で運行を始めた同バス。京王線・高幡不動駅から日野市役所などを経由して、平山城址公園駅まで結ぶ路線として1日4往復で運行を始めたが、その後、高幡不動駅と京王線・聖蹟桜ヶ丘駅を結ぶ「三沢台路線」、高幡不動駅と豊田駅を結ぶ「南平路線」など路線を拡大。日野市内のさまざまな地域を走るバスとして親しまれるようになった。「当時と比べて、高齢化や環境への配慮などから公共交通への期待が増している。そのような要望に対応するため、順次路線を増設している」と担当者。

 昨年10月には日野駅と豊田駅を結ぶ「日野台路線」を同社八王子営業所に移管し、一般路線化を実施。現在は7路線を運行し、昨年度の利用人員は約120万人と「市民の足」になっている。昨年からノンステップバスである日野自動車製の小型バス「ポンチョ」の導入を始めるなど見直しも進めており、「(高齢化などで)期待は高い。ミニバスの運行内容についてさらなる充実が求められていると感じている」と話す。

 20日当日は、25周年を受けて作られたオリジナルうちわを日野駅などで配布。「今年の5月ごろから検討を始め、都市計画課交通政策係の職員が数点のデザインを考えた」。虹をイメージした「25周年パレード ~レインボーロード~」やグー、チョキ、パーを基にした「じゃんけんポンチョ!」など個性豊かなデザインが寄せられた中、ミニバスの歩みを題材にしたものを実際にうちわとして製作、配布したという。

 今後については、ミニバス全体の効率化などを図りながら、「これからも市民の皆さまに利用しやすいミニバスを目指していく」と担当者。

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