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広域八王子圏で台風19号の影響 中央本線・高尾~大月間、運転再開見通し立たず

八王子駅の改札には運行情報が登場

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 10月12日に東海・関東・東北地方などを通過した台風19号の影響で、広域八王子圏の鉄道などで混乱が続いている。

中央本線の運転を見合わせている旨、紹介する掲示も

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 東京都をはじめ各地で大雨特別警報が発表され、河川の氾濫など甚大な被害をもたらした台風19号。八王子でも市内に設けられているアメダスの24時間雨量が409.0ミリと観測史上1位を更新した。

 市内を流れる浅川では水位が上昇し、八王子市大横町に設けられている浅川橋水位観測所では氾濫危険水位の2.60メートルを大幅に超えたことから、一時、浅川橋付近の国道16号が通行止めとなったほか、市が避難所を市内各所に開設するなど対応。水位は一時、3.63メートルまで上昇した。

 高尾山内では倒木などが多数発生。自然研究路1号路では麓からリフト山上駅間が通行止めとなっているほか、6号路は登山道が一部崩落、水没し全線が通行止めになっていることから、高尾ビジターセンター(高尾町)では、コース状況を事前に確認することを求めている。

 JR東日本八王子支社によると、中央本線・高尾~相模湖駅間、四方津~梁川駅間で土砂の流入などが複数箇所で発生。「中央本線の高尾~大月間については、災害箇所の復旧作業を急いでいるが、現在のところも運転再開の見込みは立っていない」と同社。これを受け、高尾~大月間の列車の運行に加え、「あずさ」「かいじ」「富士回遊」「はちおうじ」「おうめ」の各特急列車などについても当面の間、運転を見合わせる。現在のところ、代行輸送の計画はないという。

 京王線・高幡不動~多摩動物公園間を結ぶ動物園線でも線路への土砂崩壊が発生。復旧作業を行うため同区間の運転を見合わせており、京王電鉄は「具体的な復旧見込みについては、判明次第お知らせする」としている。

 国土交通省関東地方整備局相武国道事務所によると、国道20号・南浅川町~神奈川県相模原市緑区千木良までの約8.8キロで土砂崩れや倒木などが発生。相模原から八王子方面は国道412号、国道413号を経由し国道16号へ向かう迂回路などを紹介する。同区間の開通時期は今月18日を見込む。また、中央自動車道・八王子ジャンクション~大月インターチェンジについては、小仏トンネル東坑口付近での法(のり)面崩落など土砂流入のため通行止めとなっており、ネクスコ中日本は「災害規模が大きいため復旧作業に1週間程度要する見込み」と説明する。

 市では今月15日から当面の間、市役所本庁舎1階ロビーに被災者相談窓口を設け、り災証明書の発行や災害廃棄物などの窓口の紹介などに当たる。受付時間は8時30分~17時。

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