京王電鉄が葬祭事業に進出して初のセレモニーホールとなる「京王メモリアル北野」（八王子市打越町）が3月29日、開業する。

ホールは北野駅前に立地

　京王線・北野駅前、徒歩1分の場所にある同社所有地を活用して作られた同施設。敷地面積は約220平方メートル、地上3階建てで、事務所や式場、親族控室を備え、1日1組限定の貸し切りホールとして営業。運営は京王電鉄（多摩市）が、100％出資する京王フェアウェルサポート（同）が行う。

　洋風祭壇と花飾り、骨つぼ、ひつぎなどに加え、装束や遺影、ドライアイス2日分などをセットにした「基本プランA」（49万8,000円）から、祭壇上の供物などに違いがある「基本プランD」（119万8,000円）まで4つのプランを用意。「故人の趣味に合わせた自由なスタイルの葬儀や、バリエーション豊かな花祭壇、生演奏による音楽葬、火葬式（直葬）、宗派のしきたりや伝統を重んじた形式など多様な葬儀に対応する」と京王電鉄担当者。

　葬儀に関しては同日から受け付けを開始。北野駅からは記者の足で50歩ほどの場所に位置していることから、「遠方からの会葬者の方にもアクセスしやすい駅近の立地」とうたう。「今後本事業を通じて、終活のお手伝いや相続の準備、葬儀に関する心配事など、沿線にお住まいのシニア層や、そのご家族の不安を解消するため幅広いお手伝いをすることで、 沿線の生活サービスの充実を図り、沿線価値の向上につなげる」とも。