京王電鉄が6月1日、複数の駅で乗り降り可能な通勤定期券「どっちーも」として、京王多摩センター、京王永山、聖蹟桜ヶ丘の各駅での乗り降りに対応した「多摩版」の販売を始める。
2014年7月に新宿駅・渋谷駅のどちらでも乗り降りできる定期券として販売が始まった「どっちーも」。京王八王子駅や高尾山口駅など明大前駅以西の各駅と新宿駅・渋谷駅の間を結ぶ定期券として、通常の定期運賃に1カ月定期の場合、1,000円をプラスすることで、どちらの駅でも乗り降りできるようになる。
今回の「多摩版」では、聖蹟桜ヶ丘駅から調布以東の各駅を利用する場合、京王多摩センター駅、京王永山駅のどちらかで乗り降りできるようになるほか、京王多摩センター駅から調布以東の各駅間では聖蹟桜ヶ丘駅で乗り降りができるようになる。
同社担当者は「多摩版の『どっちーも』をお持ちいただくと、京王線と相模原線のどちらの電車も乗車可能となり、京王ライナーや特急・準特急列車の乗車機会が増加するほか、沿線施設での買い物での利用など、お客さまの電車利用の機会やライフスタイルに合わせたツールとして利用できる」と説明する。
「PASMO」の通勤定期券として売り出し、磁気定期券や通学定期券については対応しない。販売価格は定期運賃に加えて、大人1カ月=プラス1,000円、大人3カ月=プラス2,850円、大人6カ月=プラス5,400円。