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「西八ベジ☆ナイト」50回目迎える ポルシェの横で地元野菜直売

ポルシェの横で行われた「西八ベジ☆ナイト」

ポルシェの横で行われた「西八ベジ☆ナイト」

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 西八王子駅近くの自動車販売業者「Azzurro(アズーロ)」(八王子市千人町3)の入り口前で毎週水曜20時から行われている地元野菜を中心とした直売イベント「西八ベジ☆ナイト」が6月12日、50回目を迎えた。

採れたての地元産野菜を直売

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 2018(平成30)年7月から週1回のペースで行われている同イベント。地元産野菜を販売しており、今回は小比企町に農園を持つ中西ファーム、アルッテファームが採れたて野菜を持ち込んだ。

 大阪府貝塚市で行われている農産物の直売イベント「ベジナイト」をベースに企画。地元出身で、イベントを手掛け、「農産物プロデューサー」として活動している廣本直樹さんは「新鮮の野菜はみんな欲しいのに、八王子は作られている割には手に入るところが少ない。八王子の人が八王子の野菜を楽しめる機会をつくりたかった。『地元の人に地元の野菜を』というコンセプトで始めた」と話す。

 大阪で仕事をしていたときにたまたま出合った「ベジナイト」に衝撃を受けたという。「農家はみんな20代で、若いお兄さんと大阪の方がわいわいやっていた。これが近所に欲しいと思うようになったのが8年くらい前」と廣本さん。

 開催に当たっては、古くからの付き合いがあるアズーロの藤原正之社長に話を持ち掛けた。「食についてはやってみたいこともあった。(廣本さんから)やりたいという話は聞いていたので、もしよかったらやってみないかと声を掛けた」と藤原さん。イベントの際には車も展示しており、今回も販売コーナーの横にポルシェが置かれていた。「野菜を買った人が車を買ってくれたこともあるし逆もある。本業の方でも声を掛けていただけるようになった」とも。

 廣本さんが推薦したい全国の農家で収穫された野菜も取り上げており、今回は関西の大型玉ネギ「泉州玉ねぎ」が並んだ。「八王子野菜も強力なアイテムだが、さらに自分の推しを入れている」と廣本さん。販売の際には現金だけでなく、「お母さんたちは今はアプリ決済」(廣本さん)として、「Suica」などICカードでも購入できるようにするなど工夫しており、スタートとともに地元住民から会社帰りの客などでにぎわった。

 この1年を振り返り、「ようやく認められたかなという感じ。始めたからにはずっとやろうと思っている」と廣本さん。今月末からは隔週ペースで「ベジナイト便」と題して、地元野菜を希望者の自宅まで届ける企画も始める予定で、「今ある枠の中で成長、進化することが大事。緩く長くやっていきたい」と意気込む。

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