八王子経済新聞の2019年上半期PV（ページビュー）ランキング1位は、京王線・京王八王子駅近くなどに店を構えていたラーメン店「九州らーめん 桜島」が閉店したことを伝える記事だった。

2月28日に閉店した「グルメシティ八幡町店」

　1963（昭和38）年に開店した「桜島」。京王八王子駅近くの「京王店」と八王子駅北口近くの東町店を展開。ラーメンの上にモヤシをのせ、その上にのったオリジナルのみそを自分で溶いて食べる「みそらーめん」などのメニューで知られた。2月中旬に両店同時に「3月20日で閉店します」と書かれた貼り紙を掲示。最終日は営業終了時刻である23時を過ぎても最後の客が食べ終わるまで営業を続け、55年の歴史に幕を閉じた。

　2位は甲州街道（国道20号）沿いの「グルメシティ八幡町店」が閉店することを伝えたニュース。1994（平成6）年にダイエーに吸収され消滅したスーパーマーケット「忠実屋」の1号店「八幡町店」に当たる。今回は建物と店舗設備の老朽化を理由に閉店。現在、同店跡の建物には地上15階建ての共同住宅と店舗を備えた「（仮称）オーベル八王子計画」の「建築計画のお知らせ」が貼り出されている。

　ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信した112本のヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位は以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 八王子の老舗ラーメン店「桜島」閉店当日迎える　55年の歴史に幕（3/21）

2. 「グルメシティ八幡町店」閉店へ　「忠実屋」1号店から65年の歴史に幕（1/11）

3. 「イオンフードスタイル八王子店」開業　ダイエー八王子店跡に（3/29）

4. 八王子・荒井呉服店、建て替えへ　現店舗は3月末で営業終える（4/1）

5. ダイエー八王子店跡に「イオンフードスタイル」　3月28日にオープンへ（2/26）

6. 八王子の一坪ショップで「日本一小規模なパンまつり」　6日間にわたり開催へ（5/27）

7. 八王子・ユーロード入り口のアーチが撤去　ペデストリアンデッキ延伸工事で（3/16）

8. 東京サマーランドで「八王子市民デー」　2日間限定で入園無料に（2/28）

9.天皇皇后両陛下、平成最後の来王　武蔵陵墓地前で市民ら出迎え（4/23）

10. 日野市が「絶対に人に見せてはいけない職員手帳」　市長が新入職員に手渡す（2/19）

　3位は17階建てマンション「Brillia Tower（ブリリアタワー）八王子」1階に「イオンフードスタイル八王子店」（八王子市横山町）がオープンしたことを伝えたもの。「イオンフードスタイル」は、首都圏や京阪神地域での事業領域エリア拡大を狙ってダイエー（江東区）が展開しているスーパーマーケット。同所は1970（昭和45）年11月から2015（平成27）年2月まで「ダイエー八王子店」が営業していた場所で、同社としては約4年ぶりに横山町に再出店した。

　4位には1912（大正元）年創業の荒井呉服店（八日町）が3月31日をもって現店舗での営業を終了したことを伝える記事が入った。現在は八王子横山町郵便局向かいの仮店舗で営業を続けており、旧店舗の場所では2021年春以降の完工を目指して、再開発工事が行われている。

　6位は「日本一小規模なパンまつり」をうたう「八王子一坪パンまつり」、7位はJR八王子駅から延びるペデストリアンデッキ「マルベリーブリッジ」の西放射線通り商店街（ユーロード）側への延伸工事に伴い、ユーロード入り口に設けられていたアーチが撤去され話題となったことを紹介したものだった。

　9位には4月23日、上皇さまと上皇后さまがそろって、ご退位に先立って昭和天皇山陵に拝礼される「昭和天皇山陵に親謁（しんえつ）の儀」のために武蔵陵墓地（長房町）を拝礼され、市民が出迎えた様子を紹介した記事がランクイン。日野市が新たな形のシティープロモーションの一環として製作した「絶対に人に見せてはいけない職員手帳」を新入職員に対して手渡した様子を紹介した記事も10位に入り注目を集めた。

　下半期は、2020年東京オリンピックのテストイベントとして、「READY STEADY TOKYOー自転車競技（ロード）」が7月21日に開催され、本番同様、広域八王子圏では八王子市と多摩市のそれぞれを通過するほか、オリンピックへの予選会を兼ねた「IFSCクライミング世界選手権八王子2019」が8月11日～22日の12日間にわたってエスフォルタアリーナ八王子（狭間町）で開催。10月には工学院大学「ソーラーチーム」が世界最大のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ（BWSC）」に参戦するなど、スポーツの面でも大きく盛り上がりそうだ。