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ティアックがテレワーク支援企画 オーディオインターフェースに人気集まる

企業向けに無償提供される「US-32」(左)と「DR-05X」

企業向けに無償提供される「US-32」(左)と「DR-05X」

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 音響機器メーカーのティアック(多摩市落合)が3月30日、企業向けにテレワークを支援しようと、同社の音響機材を数量限定で無償提供する試みを始めたところ、わずか2日で予定台数に達するなど話題となっている。

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 リニアPCMレコーダー「DR-07X」や、フルHDライブストリーミング用エンコーダー・デコーダー「VS-R264」など業務用音響機器を扱うブランド「TASCAM」を展開する同社。今回は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防ぐことを目的に、企業がテレワークを推進する中、テレワークに役立つ音響機器を提供しようと始めた。

 SkypeやZoom、Discord、Googleハングアウトなどでオンラインミーティングを行う時の音質改善を狙って、パソコンやスマートフォンに音声を入力するUSBオーディオインターフェース「MiNiSTUDIO PERSONAL US-32」と、リニアPCMレコーダー「DR-05X」のそれぞれを50台ずつ用意。同日よりどちらか1台を選んで申し込めるようにしたところ、「US-32」はわずか2日で予定台数に達したという。

 数年前からテレワークに段階的に取り組んでいるという同社。提供している2製品については、高音質で音声のやり取りができるようになることから、これまで一部のスタッフがミーティングに活用していたという。

 同社営業企画課の加茂尚広さんは「パソコンやUSBカメラの内蔵マイクでは十分に音を拾い切れず、会議の進行上、なかなか聞き返せないというストレスを何度も感じた経験は皆さまお持ちだと思う」と話す。

 音割れなどを防ぐためには、音量が規定の値を超えないようにコンプレッサーやリミッター、ノイズを軽減するためにイコライザーなどで調整する必要があるが、2製品には「リミッターやイコライザー、ローカットフィルターも搭載している。個人でもお使いいただけるリーズナブルな製品ながら高音質を追求しているので、活用いただくことで聞き取りやすいスムーズなミーティングが行えるのでは」と説明する。

 「共にテレワーク専用の音響機器ではないが、既にインターネットライブ配信などで多くのお客さまに愛用いただいている。テレワークにおいてTASCAM製品で何かお力添えができるか考えた際に実績があることから選定した」とも。

 既に予定台数に達した「US-32」については、「家庭用放送機器」と位置付けていることもあり、「一般的な手軽なUSBマイクと比べるとやや専門的。いくら無償提供とはいえ、申し込みが殺到することは想定していなかった」と加茂さん。「ツイッターなどに寄せられた、お客さまからの書き込みは本当に励みになった」と話す。

 加茂さんはテレワークでは「円滑なコミュニケーションが不可欠」とした上で、その中でも重要な要素として音質を上げる。「音が悪いと聞き取れないし、何度も聞き返すと会議の進行を妨げ、かなりストレスになる。音響機器を用いることで、会議の音質を改善させることは可能なので、テレワークに取り組まれている企業や個人に知っていただければ」とアピールする。

 応募はメールで受け付けている。

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