見る・遊ぶ

ミニチュア・ドールハウス作家が高尾にオープンアトリエ開設 レンタルギャラリーを併設

ギャラリースペースの様子

ギャラリースペースの様子

  • 29

  • List
  •  

 ミニチュア・ドールハウス作家の谷本朋子さんがアトリエとレンタルギャラリーを併設した「高尾アートギャラリー 春しるべ」(八王子市高尾町)をオープンして1カ月がたった。

実際にあった店や家などをミニチュア化

[広告]

 高尾駅から徒歩5分、甲州街道(国道20号)「高尾駅前第3」交差点前に位置する同店。約10平方メートルのギャラリーと谷本さんが主宰する「ミニチュアドールハウス RU*NA(ルナ)」のアトリエを併設する。オープン日は3月18日。

 30年以上にわたりミニチュア・ドールハウス制作を手がける谷本さん。「思い出の風景を形に残す」として、オーナーなどから依頼を受けて、居酒屋やカフェ、廃業した銭湯など実際の建物を取材し、ミニチュアの形で再現する活動を行っている。

 ミニチュアの製作は現在、1年待ちになるといい、「約3年前から仕事が増えてきた。不特定多数の方が自由に出入りできる場所で、いろいろな人にサポートしてもらいながら制作ができればと思い、どこかにオープンなアトリエを持ちたいと思っていた」と谷本さん。「ミニチュアは日本ではまだ好きな時に自由に見られる場所はないし、プロとして看板を掲げている作家も少ない。アーティストが作っているところを見られるのもなかなかないので、見たい人は遠くからでも来る。仲間づくりや後継の育成もやっていきたい」と意気込む。

 今回、ギャラリーを併設したのは自身もこれまでギャラリーやカフェを借りて個展などを開催してきたことが影響しているという。「今度は場所を提供することで、出会いが生まれ、自分もそこから刺激を受けられると思った。みんながWin-Winになり面白いことになりそう」と話す。「どんな思いでやっているのかがしっかりしている方とタッグを組んでいきたい。自分の作品を見せて売りたいという思いの強い作家に使っていただきたい。これからアートやものづくりでやっていきたい方が次のステージへ行くお手伝いができれば」とも。

 高尾を選んだのは家から近いことに加え、「国内外からたくさんの方が訪れるので、自分の仕事を知ってもらう意味でも良い場所」と谷本さん。「『高尾』のブランドを活用しないのはもったいない」として、高尾エリアを盛り上げることにも力を入れる。

 「高尾には魅力ある店もあるし、アーティストもいる。これが知られないで観光客が帰ってしまうのはもったいない。オーナーなどとも山を登って、そのまま都内に帰ってしまうのはもったいないので、面白いことをどんどん仕掛けていこうと意気投合した。私が客寄せパンダになることで、1人でも多くの方が来て、高尾を面白く思ってくれたらありがたい。今後は高尾の街の歩き方も提案できたら」と意気込む。

 5月2日は初心者向けにミニチュア・ドールハウスづくりを体験するワークショップ「ミニチュア『お菓子の家』づくり」を行う。20人限定で、事前予約を受け付けている。開催時間は11時~16時。参加費は900円。

 営業時間は11時~18時。ギャラリーは木曜を除く6日間を基本に貸し出しており、料金は1日1万円。

八王子経済新聞VOTE

「八経」こと八王子経済新聞に期待する記事は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース