旧八王子市保健所跡地を活用した広場「えきまえテラス」(八王子市旭町)が11月3日、開園する。
中核市として保健所は自ら運営する八王子市。京王八王子駅から徒歩約1分の場所にあった旧保健所は建物の老朽化などを受け、昨年8月に東京たま未来メッセ(東京都立多摩産業交流センター、明神町3)と都八王子合同庁舎の複合施設に移転した。
移転後の保健所跡地は、市街地再開発事業が始まるまでの間、暫定的に都市型広場として展開することになり、移転後、工事が行われてきた。今回は、11月4日・5日に東京たま未来メッセで「日本遺産フェスティバル in 桑都・八王子」が開催されるのに合わせ、同園をオープンすることになった。
敷地面積は約2000平方メートル。24時間開放し、手洗い場、水飲み場などに加え、無料Wi-Fiも用意する。火気の使用や貼り紙・看板の設置、動物を連れての立ち入り、自動車・自転車などの乗り入れや駐車などはできない。
9時~18時の間は市民活動やイベント利用などのために同園を借りることもできる。450平方メートルの「人工芝エリア」、320平方メートルの「舗装エリア」、180平方メートルの「デッキエリア」を用意し、エリアごとに貸し出す。20平方メートルまでの小規模利用のためのプランも用意する。貸し出しの申請などは八王子市まちづくり公社(旭町)で受け付ける。
開園日は14時から、テープカットやくす玉割りなどのイベントを行う。「日本遺産フェスティバル in 桑都・八王子」の開催に合わせ、11月4日には八王子芸妓(げいぎ)らが八王子駅南口の「とちの木デッキ」から同園まで練り歩く「桑都のお練り」、同園到着後は高尾山薬王院・貫首(かんす)の佐藤秀仁(しゅうじん)僧正が柴灯護摩(さいとうごま)を行う。
11月4日・5日は、桑の葉のパウダーを使い市内の小中学校の給食調理室で調理した「桑都揚げパン」(1個100円)を2000個限定で販売するほか、5日は「八王子車人形」をあしらったマンホールのふたからエコバッグに版画を彫る「マンホール魚拓」の体験イベントを行う。