八王子市が8月12日、イベント「夏休み八王子専属子どもまんが記者」を行った。
八王子市内在住・在学の小学5、6年生が「子どもまんが記者」となって、八王子市が行っている施策や取り組みを市の担当者に取材の上、漫画化する取り組み。今回は7月に行われた初回に続き、「給食のウラガワ」をテーマにした。
当日は「子どもまんが記者」の腕章を着けた8人の児童が、市の学校給食課で栄養士として働く職員からレクチャーを受けた上で、質疑応答に臨むなど取材活動を行った。
取材に入る前に、同イベントの事業コーディネーターを務める、マルチクリエーターで「似顔絵まんが師」の猫熊田敏子さんが取材活動のこつを指導した。「質問をする時は自分の所属と名前を名乗る」など具体的な指導を行うと、児童らが練習する場面もあった。
学校給食課の職員はスライドも使いながら、八王子の学校給食の概要やメニュー開発の際に栄養士が行っている工夫、調理時の安全対策、市内で農業を営む生産者の紹介、食育などについてレクチャーした。
児童らは職員の説明を受けた後、「給食の残飯は増えているのか減っているのか」「給食で使ってはいけない食材はあるのか」などを質問。取材後、猫熊田さんの指導を受けながら、その場で漫画を作成した。
児童らはイベントの前に初宿和夫八王子市長を訪問した。初宿市長は「八王子市では広報を分かりやすく、伝わるように力を入れていきたいと思っている。そのためにもどうやったら市民の皆さんに伝えたいことがうまく伝わるかを示してほしい。市民の方々に八王子市役所がやる仕事のことを伝えられるように力を貸してほしい」と激励した。
今回の取り組みは猫熊田さんが昨年、八王子市職員による通勤手当の不正受給事件を受けて設置された市の第三者検討会に参加した際、子どもを活用した分かりやすい市の情報発信について提案したことがきっかけとなって行われた。
猫熊田さんは「子どもが漫画を描けば、親も友達も、学校の先生も見てくれて、地域に広がっていく。広報はコミュニケーションツールなので、行政と市民の間のコミュニケーションが取りやすくなるのではないかと思い提案した」と話す。
八王子市の広報担当者は「『子どもまんが記者』の質問には、私たち広報担当も学校給食課の職員も考えさせられる場面が多くあった。記者会見や議会などで質問される機会はあるが、それらとは全く違う視点で、『こういったことを知りたい』という純粋な質問が多くあった。市としても子どもの目線からの気付きをしっかりと受け止め、今後の情報発信のあり方を考えていきたい」と話す。
完成した漫画は9月15日に発行する市の広報紙に掲載する予定。