八王子の個性的な店を紹介-地元のデザイナーユニットがフリーペーパー

八王子を中心に全国で配布が始まった「idolTRICKY」の第4号。今回は市内のカフェ「侘助」を特集した。

八王子を中心に全国で配布が始まった「idolTRICKY」の第4号。今回は市内のカフェ「侘助」を特集した。

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 東京造形大学出身の若手デザイナーユニット「TRICKY(トリッキー)」(八王子市子安町1)は7月1日、市内各所でフリーペーパー「idolTRICKY(アイドルトリッキー)」の配布を開始した。

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 トリッキーは昨年春に活動を開始したデザイナーユニット。イベントの企画やリーフレット、ポスター、看板などのデザイン、ホームページの制作などを行っている。フリーペーパーは八王子を中心に、興味を持った店や場所、人などを紹介する目的で企画。今年4月から毎月1日に発行しており、今回で4号目となる。

 代表を務めるのは同大学を昨春卒業した中村文子さん。在学中から地元商店会などと連携して活動を行っていたことをきっかけに、同ユニットを結成。現在、若手経営者向けに経営ノウハウなどを教える塾「お店よろし塾」とともに八王子南口の一軒家にオフィスを構え、互いに連携しながら活動を進めている。

 「自分たちが面白いと思ったものを発信したいと思って始めた」と中村さん。毎回、1店舗を特集して取り上げる。これまでにジャズ喫茶「はり猫」(旭町)や家具や雑貨などをそろえる「33rpm」(本郷町)、特注のバンズを使ったハンバーガーが有名な「JUNK'y Guild」(子安町1)などの店を紹介してきた。

 日々の仕事の傍ら、紙面のレイアウトから取材・撮影まで、すべてを自分たちでこなす。「自分たちの趣味を100%反映している」と中村さん。制作に当てるのは1カ月の中で4~5日程度。「女性4人でやっているので、店まで機材を運んで撮影をしたりするのは大変」。しかし、「店の人たちが良く面倒を見てくれる。温かい人たちが多い」と話す。

 でき上がったものは八王子を中心に全国各地で配布。配布場所も自分たちで選んだ。「毎回店を訪れて、自分たちの手で納品している。その時の会話で新しい店を紹介してもらったりすることも」と中村さん。これまで500部作っていたが、配布が追いつかなくなったため、今回から1,000部に増やした。「全国からラブレターをいただく。コアな読者となってくれる人が多い」。

 今回は市内のカフェ「侘助(わびすけ)」(万町)を特集。「店の空間がとても良いので、紙面でもそれが表現できるようにレイアウトなどで工夫した」と中村さん。「ボリュームのあるオムライスなど、料理も注目」とも。

 市役所、八王子市芸術文化会館(いちょうホール、本町)などのほか、喫茶店「Boogaloo Cafe」(子安町1)や「馬天使」(明神町3)、西八王子のカレー店「奈央屋」(千人町3)など計60カ所で配布する。

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