サッカーJ2の「東京ヴェルディ」が八王子に拠点を移すと一部で報道されたことを受け、地元の反応を聞いた。

　同クラブは昨年秋、長年携わっていた日本テレビが経営から撤退。今年6月からは「Jリーグ」を展開する日本プロサッカーリーグ（文京区）が運営を代行し、経営再建に乗り出している。

　10月29日に臨時株主総会を開催した同クラブ。これまで同リーグ事務局長を兼務していた羽生英之社長が兼務を解消し社長に専任。幼児向けスポーツクラブなどを展開するバディ企画（世田谷区）など、13の企業と個人が株主として経営を支えることになった。

　今回の決定に合わせ、現在よみうりランド（稲城市）に置いているクラブハウスを八王子に移転するとの内容が一部で報道された。これを受け市民からは「八王子に来るなんてすごい」「八王子に来たら応援する」など歓迎の声が上がった一方、「どうして八王子なのか」「拠点を置けそうな場所はあるのか」などの言葉も聞かれた。

　チームに八王子出身の選手が2人在籍していることを受け、今年8月に期間限定でユニホームや選手紹介のパネル、試合球などを展示する「東京ヴェルディ紹介ブース」を入口に設置した八王子商工会議所。今回の報道を受け「驚いた」と担当者。「八王子にはスポーツ関係の大きなものがないので、いいんじゃないか」と期待をにじませた。