そごう八王子店（八王子市旭町、TEL 042-624-2511）で5月17日、北海道の食品や工芸品など、名産品が一堂に会する「夏の北海道物産展」が始まった。メーン会場は8階大催会場。

　同展は季節ごとに実施する恒例イベント。前回は今年2月に行った。毎回特集を組んでおり、今回は「旭川」をテーマに据える。「旭川市は開村してから今年で120年」と同店販売促進担当の十合（そごう）さん。「10月には旭川市や道北各地域の味覚を一堂に集めた『北の恵み 食べマルシェ』という一大イベントも開く。多彩な食の供給基地としての魅力を全国に発信していくため特集を組んだ」

　今回は食品69店、工芸9店の計78店が出展。「てしお温泉 夕映」（北海道天塩町）のマヨネーズのようなチューブに入れたプリン「てしおChuChuプリン」（321円）などの個性的な商品のほか、旭川ラーメンで使われる麺を作る須藤製麺（旭川市）はイートインスペースで「旭川しょうゆ焼そば」（525円）を提供。「口コミ、メディア出演、話題性のある店舗にお願いした」と十合さん。イートインには同店のほか、旭川ラーメンの梅光軒（旭川市）や朝市食堂函館ぶっかけ（函館市）も登場する。

　今回はウインタースポーツを普及させようと、1998年に行われた長野オリンピックで金メダルを獲得したスキージャンプ選手・船木和喜さんが立ち上げた「えにし会」も登場。「スキー競技の人口は10年前の3分の1で、スキージャンプ登録選手は100人に満たない」と十合さん。北海道の食品会社が集まって参加する同会では、売り上げの一部を、ウインタースポーツを行う子どもたちへの用具購入のための資金に充てるなどしている。「競技人口の減少が顕著な中で、船木選手は未来の金メダルを目指す子どもたちのために活動している」。今回は船木さんが自ら開発に関わったフーズアンドブレッド（札幌市）の「牛乳パン・イブキ」（893円）を販売。17日・18日には船木さんも会場を訪れる予定。

　会場では、動物の行動展示で話題となった旭山動物園（旭川市）を特集した写真展やグルメリポーターの傍ら「北海道フードマイスター」などとしても活躍する木村光江さんによるセレクトショップも展開。20日・21日には木村さんによるクッキングトークショーも行われる。イベントは13時～、15時～。

　開催時間は10時～20時（最終日のみ16時まで）。イートインスペースは11時～19時30分。今月24日まで。