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八王子の梅干し専門店「うめ八」が25周年-レシピ開発などにも意欲

「うめ八」の店舗と小磯さん

「うめ八」の店舗と小磯さん

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 八王子駅近くのみずき通りに店を構える梅干し専門店「うめ八」(八王子市本町、TEL 042-627-0188)が3月18日、創業25周年を迎えた。

「うめ八」の店内

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 1988(昭和63)年にオープンした同店。全国各地から集めた梅干しを販売している。オープン当時を振り返り、「梅干しは買って食べるものではなく、家で作る時代だった」と店主の小磯さん。近隣にある現在の八王子市の文化施設「いちょうホール」(本町)が、まだ市役所跡地として空地だったころで、同所でイベントが行われるたびに買い物客が増えるなど、「少しずつ定着してきた」と振り返る。

 オープン当初と比べると、品ぞろえは坂東梅(100グラム、892円)をはじめとした4種類から20種類ほどまで増え、春を迎えた現在は季節に合わせ、サクラの花びらのエキスを使った「さくら梅」(130グラム、787円)なども売れ筋。同店オリジナルグッズの手拭い(945円)の販売も行っている。

 小磯さんは、梅干しが結婚式の引き出物やバレンタインデーのプレゼントとしても引き合いされることを例に、「世間の梅干しに対する見方は変わった」としながらも、「この25年で主力商品は変わっていない」ときっぱり。「客の移り変わりはそれほどないし、景気にも左右されていない」という。「どちらかといえば、裾野が広がったような感じ」とも。

 店に訪れた親子連れは「友達に持っていく」と小磯さんに相談。5粒入りの「お試し用」を薦めるなど客のニーズに合わせて接客する小磯さんに、客からの評判はいい。「物を売るだけではなくて、商品の周りにある情報も価値があるのだと思う」と小磯さん。現在では都心にも支店を構え、オンライン販売などにも参入しているが、今後も八王子の店を拠点に、「売った後の提案、例えば、レシピ開発などにも取り組んでいきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~19時30分。

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