オリンパス八王子事業場チームがクラス5連覇 鈴鹿・ソーラーカーレースで

周回を快走する「ORS-16」(写真提供:Zero to Darwin Project)

周回を快走する「ORS-16」(写真提供:Zero to Darwin Project)

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 オリンパス八王子事業場(八王子石川町)の社員らによるソーラーカーチーム「OLYMPUS RS」が8月1日まで鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で行われていた「FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカーレース鈴鹿2015」に参戦し、クラス5連覇を達成した。

クラス5連覇を達成し表彰台に上がる「OLYMPUS RS」のメンバー

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 1999年秋に結成された同チーム。同レースには2000年から参加し、2011年からは社会人や大学生らが参戦する「ENJOY II」クラスで優勝を続けている。

 今年は同クラスに18チームが参戦。「OLYMPUS RS」は、昨年と同じソーラーカー「ORS-16」で戦いに挑んだ。「車体改良点はまったくないが、レギュレーション対応のために、メーンヒューズを追加したり、消火器を新品に交換、バラスト設置方法を変更したりした」とリーダーを務める山本さん。予選にあたる前日のフリー走行で1周=4分51秒台の好タイムを出した同チームは、本戦でも7時のスタートと同時にトップ集団に入り込み、そのまま順調にレースを進めた。

 当日は35度を超える暑さとも戦うことになった。「ソーラーカーレースは例年8月初旬なので、暑い時期の開催。今年は猛暑日となり、メンバーも熱中症にならないように水分補給に気を使っていた」と山本さん。「ドライバーは汗だくになるので、スポーツドリンクを車載してレースに臨んでいる」とも。

 レース終盤では、トップで進む「OLYMPUS RS」と高校・高専の学生が参加する「ENJOY I」クラスの「平塚工科高校 社会部」チームとの一騎打ちの様相に。しかし、徐々にその差は詰められ、レース終了30分前に「平塚工科高校 社会部」チームが抜き去る劇的な展開となった。「2時間半たった時点で2分位の差をリードしていたが、その後のラップタイムは平塚工科さんのほうが20秒早かったので抜かれることは分かっていた」と山本さん。「車体に性能差があることは分かっているので、やむなしの心境だった」と振り返る。

 今回は、クラス2位の「立命館大学 EV-Racing + 篠塚」チームと2周差をつけて45周を快走。「ENJOY」クラスの総合順位でも、「平塚工科高校 社会部」チームに続き、2位を記録した。「現在はメーンのメンバーが福島県、八王子、長野県に点在していて、普段、業務が忙しくソーラーカーの活動をするのもままならない状況」と山本さん。「今回はたまたまクラス優勝ができたと考えている」と話し、「立命館大学チームの車体のポテンシャルの高さを考慮し、来年に向けて車体の改造をして性能アップを行い、クラス1位を確保したい」と意気込む。

 同レースは1992年にスタート。オーストラリア大陸約3000キロを縦断する「ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」に続く歴史を誇る。今回は、高校・大学・企業等54チームが参加。4時間耐久の「ENJOY I」「ENJOY II」の2クラスと5時間耐久の「OLYMPIA」「DREAM」「CHALLENGE」の3クラスが、それぞれ1周5.8キロのコースを制限時間内に何回走れるかで競った。

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