八王子を拠点とする女子サッカーチーム「NISHI SATOアローレレディース」が12月22日、同チームの今シーズン最終戦に勝利し、チーム創設1年目でブロック優勝した。

開幕前には初宿和夫八王子市長の下を鳥海選手らが表敬訪問した

　3月1日にチームを設立し、9月に東京都女子サッカーリーグ3部Aブロックに参入した同チーム。主将は八王子出身で昨シーズンまで「なでしこリーグ」の「岡山湯郷Belle」に所属した鳥海由佳選手が務める。

　9月22日に大沢総合グラウンド （三鷹市）で行われた今シーズン初戦「F.C.FALX」戦を14対0で勝つと、そこから連勝を続けた。今回、文化杉並学園八王子グラウンド（八王子市犬目町）で行われたシーズン最終戦「十文字高校Cチーム」戦を3対1で勝ち、全戦全勝でブロック優勝した。東京都女子サッカーリーグ2部への昇格を決めた。

　サッカーチーム「アローレ八王子」などの運営を手がける、NPO法人「はちきたSC」（犬目町）が運営する。2004（平成16）年に総合型地域スポーツクラブ「アローレ八王子スポーツクラブ」の前身団体が作られてから、今年で20周年となったことを記念して女子チームを結成。「NISHI SATO」（立川市）とネーミングライツ契約を締結した。

　同チームは「女性の輝く姿を発信することで、多様性あふれる社会の実現」をコンセプトに据える。チーム代表の紙本諭さんは「女子サッカーはワールドカップで優勝もしているし実績もある。もっと人気になるんじゃないか。ただ、チームに女子が入ってきても着替える場所がないなど、サッカーを楽しむことができるところまでいっていない。変えるべきところがあると思い、チームを作った。多摩地区のいろいろな方を巻き込みながら女性活躍のシンボルになりたい」と話す。

　「創部1年目、ゼロからのスタートとなったが、多くの方の協力と選手の頑張りにより全勝優勝を飾ることができた。『NISHI SATO』には選手が誰もいない状態から応援していただいた。応援していただいている皆さまと共に『WEリーグ』への参入と女子サッカーの普及を実現し、多摩地域から女性の輝く姿を発信し続ける」と紙本さん。