八王子市が現在、八王子医療刑務所跡地で整備が進められている「八王子駅南口集いの拠点」の愛称を公募している。
八王子市役所本庁舎1階では施設の500分の1の模型展示が始まった
「八王子駅南口集いの拠点」は、2018(平成30)年に閉鎖された八王子医療刑務所の跡地を活用する。敷地面積は約5万2000平方メートル。学び・交流・防災の3つの機能を持つ拠点として、ライブラリーや交流エリア、展示・収蔵エリアなどを備えた「メイン棟」、大屋根広場などを設ける「活動展示室棟」などを整備する。
2026年10月の開業に先立ち、施設全体の愛称を公募する。愛称はこれまで未発表のもので、「覚えやすく親しみやすいことであること」「施設近隣の施設名と類似しないものであること」「公園、ライブラリ、ミュージアム、交流スペースの全体を包括するもの」の3点を条件に、1人1案応募できる。
集まった作品の中から市内の小中学生による投票を経て愛称を決める。決定した愛称はオープン予定日である2026年10月1日の500日前となる、5月20日にウェブサイトなどで発表する。愛称の考案者には同施設オープニングイベント招待などの特典を用意する。
初宿和夫八王子市長は同施設について、「市民との対話の中では新しい図書館が欲しいなどいろいろ声を聞く。新しい施設で芝生で寝転がって本を読めるようになるなど自分にあった利用ができることはその答えの一つになる。八王子の歴史と文化に触れる場にもなる。貴重な都市空間が生まれるので、八王子の新しいランドマークとして期待していただきたいし、市民の方々には足を運んでいただきたい」と話す。
八王子市内に在住・在勤・在学している人が応募できる。愛称やその意味、理由、願いなどを記入する。同施設のウェブサイトのほか郵送でも受け付ける。締め切りは2月10日。郵便の場合は同日必着。