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「八王子駅南口集いの拠点」整備でワークショップ 地域活性化テーマに

イベントを手がける小柳さん(写真中央)、賀澤さん(左)と荒井さん

イベントを手がける小柳さん(写真中央)、賀澤さん(左)と荒井さん

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 「みんなでつくる『集いの拠点』ワークショップ ~市民の声を届けます~」が10月1日、コワーキングスペース「8Beat(エイトビート)」(八王子市三崎町、TEL. 042-649-6681)で行われる。

会場となる「8Beat」の大会議室

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 2026年10月の開業に向け、八王子医療刑務所跡地で整備が進められている「八王子駅南口集いの拠点」。今回は「地域活性化」をテーマに同所の活用に向けたアイデアを出し合うワークショップを行う。まとめた意見は八王子市に提出する予定。

 当日は「AKITEN」代表で、市議会議員の及川賢一さん、同所の整備・運営にあたる「八王子ミライテラスパートナーズ」の構成員でもあるNPO法人「NPO birth」(上野町)の佐藤留美さんがオブザーバーとして参加し議論を深める。

 同所については、八王子市が3月に「八王子ミライテラス・プロジェクト」と題した整備計画を発表。学び・交流・防災の3つの機能を備えた施設と位置付け、7月には東京たま未来メッセ(東京都立多摩産業交流センター、明神町3)で「『八王子駅南口集いの拠点』の未来を語ろう! 利活用を話し合うワークショップ」も行われた。

 7月のワークショップに参加し、今回のイベントの企画にも携わる「Shiho Product(シホ・プロダクト)」の賀澤志帆さんは、「ワークショップでどうやったらこの場所、街を盛り上げられるのか熱いディスカッションが行われ、すごく良い取り組みだと思い感動した。集いの拠点ができるまで3年あるので、そういった取り組みが民間ベースでもできれば皆さんの関心も高まると思い、『8Beat』に話を持ちかけた」と話す。

 2015(平成27)年12月に「八王子医療刑務所跡地活用についてのパブリックコメントを語り合う会」と題したイベントが行われるなど、以前にも同所の話題に取り組んでいた「8Beat」。施設を運営する小柳次郎代表は「『集いの拠点』の計画が浸透しているとはあまり言えない。分かっている人が少ない状況は良くないし、せっかく市が予算を投じて作るので、有効に使っていく手段を考えるのは良いのでは。ちょっと深掘りしてみる必要はあるんじゃないかと思った。8Beatから市民に対する情報提供の意味も込めて行うことにした」と話す。

 「今まで市街地活性化の取り組みは八王子駅の北口側が中心だった。南口の方の『集いの拠点』の認知度を知りたいし、どうこの話題に関わっていくのかも知りたい。この1回で何かできるとは思えないが、定期的に続けていくことで、1つのものができるのでは。ワークショップは単発で終わらせずに続けていきたい」と意気込む。

 同施設スタッフの荒井大輔さんは「使い方を提案するのは自由。みんなで話し合うだけでなく、その意見もちゃんと記録として残しておきたい。8Beatの周りには面白い人が多い。未来のまちづくりを早い段階から盛り上げていくことができたら」と話す。

 開催時間は14時~16時30分。定員は先着15人。要事前申し込み。参加希望は同イベントの公式フェイスブックページで受け付ける。参加無料。

 八王子医療刑務所跡地は、八王子駅南口から約800メートルの場所に位置する。敷地面積は約5万2000平方メートル。八王子市は2015(平成27)年に「八王子医療刑務所移転後用地活用計画」、2019(平成31)年に「八王子駅南口集いの拠点整備基本計画」を策定し、2021年度に土地を国と都から取得した。

 昨年、市は事業提案の公募を行い、3月に大和リース東京本店(千代田区)が代表企業を務める特定目的会社「八王子ミライテラスパートナーズ」と契約を結んだ。同社は既存施設の解体から設計・建設、完成後の維持管理・運営まで一体で扱う。契約は2041年9月30日まで。事業金額は約180億5,200万円。

 「8Beat」は、2014(平成26)年11月に開業した。コワーキングスペース、シェアオフィスのほか、音声・映像収録や配信などに使うことができるスタジオなどの設備も持つ。10月8日・22日には「まちゼミ」の一環で、親子向けにプログラミングや映像配信を題材とした講座を開くなど独自イベントの開催にも取り組んでいる。

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