中央大学（八王子市東中野）は現在、模擬授業をテレビ番組化する映像制作コンテスト「TSUKURU TSUTAERU」への応募を呼び掛けている。

　今夏に開催予定のオープンキャンパスで行われる模擬授業を番組として仕上げる同コンテスト。「中央大学コミュニケーションプロジェクト」の第1弾として企画された。「もともとは講義を行う法学部からアイデアとして上がってきたもの」と同大学広報室広報副課長の五十嵐さん。「番組を作るならいっそのことコンテストにしてしまおうという話になった」

　同大法学部の工藤裕子教授が行う「政府の役割とは何か？」をテーマにしたものなど計6本の講義を撮影・編集し、番組化。募集数は6チームで、それぞれの講義を別々のチームに担当してもらうことで評価する。同大の学生に加え、八王子在住の映像制作や編集作業ができる一般の人にも参加を呼びかけているのが特徴。「映像を作る楽しみに加えて、学生と地域が関わるようなこともしていきたい」と五十嵐さん。

　同大とともに教養番組「知の回廊」を制作・放送するケーブルテレビ局・八王子テレメディア（旭町）も協力。撮影を前に映像制作や編集のノウハウなどを教える場も設ける。「実際に機材を持ちながらやってもらうことになると思う」と同社放送サービス部制作課課長の遠藤さん。「分かりやすく伝えるにはどのようにしたらよいかということや役割分担の仕方など、きっちりと作る方法を取り上げる」とも。

　制作した番組は同大学の教職員などが参加する「作品評価会」を経て、優秀賞1チームを選出。同賞に選ばれたチームには「特別奨励金」として5万円を進呈するほか、「法学部で何を学ぶか」をテーマにした講義を新たに番組にしてもらう。各チームが制作した番組についてはそれぞれ10月以降に同大ホームページなどで配信する予定。

　応募締め切りは6月3日まで。