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八王子で「復興支援と地域振興の祭り広場」-「八王子まつり」中止きっかけに

昨年の「八王子まつり」では八幡町1・2丁目の山車人形「神武天皇」が92年ぶりに登場した

昨年の「八王子まつり」では八幡町1・2丁目の山車人形「神武天皇」が92年ぶりに登場した

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 ビュータワー八王子(八王子市八日町)側に設けられる特設会場で7月22日から、八王子の東の総鎮守・八幡八雲神社(元横山町2)を中心とした「下地区」の町会などによる催し「東日本大震災復興支援と地域振興の祭り広場」が行われる。

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 開催は今回が初めて。毎夏に行われてきた多摩地区最大規模の山車(だし)まつり「八王子まつり」が不安定な電力事情を受け安全の確保が難しいとして今年の開催を取りやめたことがきっかけになったという。「町の皆さんにとっては地域活性化、コミュニティーの場がなくなってしまった。そこで、下地区の皆さんが集まる場所として考えられた」と運営に関わる学園都市文化ふれあい財団の花岡さん。

 開催に向けて、上八日町、八日町1・2丁目、横山町3丁目、南新町、三崎町、中町、本町の各町会長などが集まって、「地域振興山車まつり実行委員会」を組織。「山車を引くことは300年も前から続いているもので、八王子まつりがなくなったとしても行われていた」と花岡さん。そこで、例年「八王子まつり」の際に行う各町会の山車の巡行などの祭事を「祭り広場」の開催に合わせた。

 当日は、建て替え工事に合わせて仮店舗に移転した多摩信用金庫「八王子中央支店」の店舗跡地を会場として利用。居ばやしの演奏を行うほか、露店や八王子の特産品などの販売ブース、東日本大震災で被災した地域を支援しようと東北地域の物産販売ブースなども展開する。初日の今月22日には民謡踊りの披露も開催。踊りは17時から。

 例年、「八王子まつり」では各町会の山車が国道20号(甲州街道)に集まってぶつかり合うなど、さまざまな催しが行われるが、今年は各町会がそれぞれの判断で、それぞれの町会の中を山車が巡る形で検討。23日・24日に行う予定で、現在、各町会が警察からの許可を取っている段階だという。「いつもの八王子まつりと同じものを考えられると様相は違うと思う」と花岡さん。「『祭り広場』は物産中心だと思ってほしい」とも。

 会場では義援金を受け付けるほか、売り上げの一部を支援に回すことにしている。「被災地でお祭りが行えなくなってしまったところもあるので、そのような団体に送ることも考えている」と花岡さん。

 開催時間は13時~21時(最終日は20時まで)。雨天決行。イベントは今月24日まで。最新情報は「八王子まつり」の公式サイトで知らせる。

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