八王子・中野上町で7月28日、家具店など6カ所を会場としたイベント「つながるまち Vol.1」が行われる。

「つながるまち」のパンフレットは中野上町の地図がモチーフになっている

　西東京バス・浅川橋バス停から徒歩5分の場所にある「つくるのいえ」（八王子市中野上町1）やオーダー家具製作などを手掛ける「WALDEN」（中野上町1）、「CASE GROUND」（中野上町1）、北欧のビンテージ家具をメインに扱う専門店「MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE」（中野上町5）などで行われる今回の催し。地元有志が立ち上げた「0041（まるまるよんいち）商店会」が企画した初めてのイベントとなる。

　当日は資源リサイクルを手掛ける久保田鉄鋼（中野上町2）の協力の下、旅荘をアトリエ兼住宅としてリノベーションした「PECO HOUSE」（中野上町1）で、同所をアトリエとして使っているイラストレーターのpeco*さんらによる作品展が行われるほか、スペシャルティコーヒーを提供する出張型のコーヒースタンド「ONE DAY COFFEE STAND」なども登場。

　「つくるのいえ」では、今月27日と同日に行われる浴衣ブランド「phro-flo」のラストイベント「8 －浴衣と夏祭り－」と連動。着物デザイナーとして活動する重宗玉緒さんをはじめとした作家による作品展示などに加え、風鈴の絵付け体験などの催しを行う。

　昨年3月に一時閉店し、8月から中野上町に再オープンする八王子の老舗喫茶店「馬天使」（中野上町4）では、イベントに合わせてプレオープンし、民族打楽器を使ったシンガー・ソングライターのヤマザキヤマトさんによるイベントも行い盛り上げる。

　郵便番号の下4桁を冠につけた「0041商店会」。ものづくりに関わる人や店が中野上町に増えてきていることを受け、ものづくりの街にしたいという思いから今年2月に結成された。奥田染工場（中野上町1）の奥田博伸社長は「ダイレクト販売が可能な時代ということもあり、製造業や商店が地域の人と結びついていくものになれば」と話す。

　今回は同日にダイワハウススタジアム八王子（台町）で行われる「八王子花火大会」に合わせてイベントを企画。久保田鉄鋼の久保田保久取締役会長は「川沿いなので、花火を見ながら夕涼みすることも目的の一つ。こういうイベントを通して、準工業地域をもう一度見直してほしい」、奥田さんは「浅川から見る花火でもどうですか」と提案する。

　peco*さんは八王子のものづくりを特集し、5月に発行された情報誌「つなぐ通信 Vol.18 Spring」などを踏まえて、「中野上町の名前を聞いて、ちょっと気になっている方には来てほしい」と呼び掛ける。

　開催時間は11時～17時。