新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大することへの懸念から、広域八王子圏でもイベントが中止されるなどさまざまな影響が出始めている。
イベントについては、政府の方針もあり全国各地で中止や延期が相次いでいる。八王子でも3月7日、子安神社(八王子市明神町4)で開催される予定だった「八王子きつね祭」について、同神社が中止を発表。駅前の観光案内所「八王子インフォメーションセンター」(旭町)では、ポスターと合わせて、中止の知らせも貼り出されていた。
ほかにも、2月26日に市の文化施設「いちょうホール(八王子市芸術文化会館)」(本町)で行われる予定だった「避難訓練コンサート」は、6月11日に開催が延期されるなどイベントが続々と中止や延期に追い込まれている。
今月22日に市内の老人保健施設職員からウイルスへの陽性反応が出たことを明らかにした日野市では、来月31日までの間、市や関係団体が実施するイベントについて、原則中止か延期することを決めている。これを受け、1日に開催予定だった「日野国際交流フェスティバル」など数多くのイベントの中止が発表された。
広域八王子圏では、施設の営業にも影響が出ている。今月21日にはサンリオピューロランド(多摩市落合)が来月13日までの間、臨時休館することを発表。来月1日から今年の営業を始める予定だった東京サマーランド(あきる野市上代継)も休園を15日まで延長し、16日から営業を始める予定であることをホームページ上に掲載した。どちらも営業再開については、感染状況や行政の要請などを踏まえて判断するとしている。
大学でもさまざまな判断が求められており、東京工科大学(八王子市片倉町)は学生による課外活動の停止を決めたほか、中央大学(東中野)は卒業式や入学式の実施について検討を始めたことを明らかにしている。
八王子市は今月5日、「新型コロナウイルス感染症に関するコールセンター」(TEL 042-620-7253)を開設。感染予防に関することや心配な症状が現れた際の対応に関する市民からの相談などに対応している。