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八王子で「自費出版見本市」開催へ-地元出版社の創業記念で

イベントのポスターを持ってアピールする清水工房の比嘉社長(中央)

イベントのポスターを持ってアピールする清水工房の比嘉社長(中央)

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 八王子市学園都市センターギャラリーホール(八王子市旭町)で7月24日から3日間、「自費出版見本市2014」が行われる。

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 八王子をテーマとしたフリーペーパー「はちとぴ」の発行でも知られる清水工房(追分町)と、同社の出版・流通を担う事業部門「揺籃(ようらん)社」が行う同イベント。清水工房の創業45周年、揺籃社の創業30周年をそれぞれ記念して企画した。

 「自費出版がきっと身近になる展示会」とうたい、これまで手掛けてきた書籍の紹介や自費出版への相談を受け付けるコーナーなどを展開。八王子の街の移り変わりを写真で振り返るパネル展、ガリ版の体験コーナーなども繰り広げ盛り上げる。

 26日には、城郭研究家の中田正光さんを講師に招き、記念講演会も開催する。中田さんは昨年、同社から「戦国の城は民衆の危機を救った」と題した書籍をまとめている。

 同社の山崎さんは「戦国時代はいつも戦っていたわけではなく、平時の時だってある。その時の城の役割や民衆とどう向き合ってきたかという今までにない視点のお話がいただけると思う」と話す。

 講演会の開催時間は13時~15時。事前予約制で、定員は50人。無料。今月8日時点で、すでに30人ほどが応募しているという。

 創業以来、自費出版を中心に書籍の印刷を手掛けてきた同社には、八王子・多摩地域をテーマとした地史本も多く、2003年に改訂版がまとめられた後、ロングセラーとなっている「八王子城 ─みる・きく・あるく─」や、地元のケーブルテレビ局で番組化された「市民の写真集 八王子の今昔」シリーズなどのヒット作も持つ。現在も年間40~50冊の書籍をまとめており、「揺籃社」を通して一般の書店で販売されているものも少なくない。

 今回のイベントでは、45年間で手掛けてきた書籍400~500冊をまとめて持ち込み紹介するなど「タイトルに自費出版とあるくらいなので、その事が伝えられるイベントにしたい」と比嘉良孝社長。「多くの方々に支持をいただいてきたので、それに答えられるよう、今後もやっていきたい」と意気込む。

 開催時間は10時~19時(最終日は16時まで)。今月26日まで。

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