八王子のケーブルテレビ局が新番組-「八王子の今と昔」テーマに

視聴者から寄せられた写真を選定する東さん

視聴者から寄せられた写真を選定する東さん

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 ケーブルテレビ局「JCNテレメディア」(八王子市旭町)で11月、八王子の街の移り変わりを見る新番組「写真探訪!『八王子今昔物語』」が始まった。

街角で撮影を行う東さん

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 昔の街の風景を残した写真と今の街の姿を比べることで、その変化を紹介していく同番組。八王子をテーマとしたフリーペーパー「はちとぴ」などを発行する清水工房(追分町)の出版事業部門「揺籃(ようらん)社」が制作に協力。同社が持つ写真のライブラリーと撮り下ろし映像を基に番組を構成する。

 きっかけは同社から出ている写真集「市民の写真集 八王子の今昔」シリーズを同局スタッフが手にしたこと。10月に新刊「市民の写真集 続 八王子の今昔」(1,890円)が発売されたこともあり、「何かコラボができないかということで、話を持ち掛けた」と番組を制作する放送サービス部制作課の東さん。新刊の発売から1カ月という短期間で企画をまとめあげた。

 企画にあたり、「何気なく見てしまうけど、一度見てしまったらチャンネルが変えられないものを目指している」と東さん。番組1回あたり約20枚の写真を使用。最も姿形が変化した風景に着目し、ロケを行っているという。放送時間は5分でリポーターやナレーションではなくテロップで紹介するなど街の風景をより楽しめるよう工夫も凝らしている。「このくらいの時間だとリピート放送もしやすい」とも。

 12月は「八王子市夕やけ小やけふれあいの里」(上恩方町)などの施設もある恩方地区がテーマ。初の前後編となっており、15日放送分から後編の放送が始まる。ロケの際は「街が変わりすぎていて、写真の場所を探すのが大変だった」と東さん。毎回、放送時間の4倍に当たる20分ほど撮影を行うが、「面白いものでも切ることがある」と編集の苦労を明かす。

 1月は視聴者が投稿した写真を基に番組を作る方向で企画。既に視聴者からも写真が集まり始めている。「今まで関わった番組の中では、一番反響が大きい番組」と東さん。今後は南大沢などの新興住宅地や高尾山などの観光地にもフォーカスを当てたいという。「昔と比べて変わっていないところを取り上げることもできると思う。地元の人も知らない、視聴者の皆さんに楽しんでもらえるものを作っていきたい」と意気込む。

 番組は毎月1日・15日に更新。12月の放送開始時間は月曜・水曜・金曜=19時50分、21時50分、23時50分(土曜・日曜は、9時50分など)。

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