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ボタンを題材にアーティストが作品製作 西八王子のギャラリーで展示会

イベントを手掛ける和田さん(左)と今回参加する森屋さん(中央)、平嶌さん(右)

イベントを手掛ける和田さん(左)と今回参加する森屋さん(中央)、平嶌さん(右)

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 西八王子駅北口近くの丸神ビル2階にある「AKITEN BASE CAMP」(八王子市千人町2)のギャラリーで7月7日から、ボタンをテーマにしたイベント「MEETS MATERIAL MARKET VOL.1 ボタン展」が行われる。

平嶌さんはボタンの機能性にもこだわった革靴を製作

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 旬の地元野菜などの食材や調理品、料理を盛り付ける食器などの作品を一堂に集めるイベントなどを行っている「FARMART実行委員会」が手掛ける同イベント。今回は新企画として共通の素材を題材に、アーティストが製作した作品を紹介する催しを行う。

 新企画第1弾のテーマはボタン。ガラスを使った作品を手掛ける森屋茉莉子さんや、靴職人の平嶌(ひらしま)智子さんら11組のアーティストが、ボタンからインスピレーションを受けて製作した作品を展示する。

 14日・15日には革作家の竹沢むつみさんが講師となり、アンティークボタンと革を使って、ポストカードサイズのポーチやカードケースを作るワークショップを行う。参加費はポーチ=3,500円、カードケース=2,000円。フェイスブックのイベントページやメールで参加申し込みを受け付けている。

 イベントに向け製作を進めている森屋さんは「ガラスで作るとなると、ボタンをそのまま使うことはできない。自由な考え方で捉えていいということで、ずらっと並んだボタンを見させていただいた時にイメージが湧いてきた。わくわくした」とした上で、「型を取って、その中にガラスを入れて作る技法なので、ボタンの形を生かせる。試作をしながら進めている」とも。平嶌さんは「ボタンには装飾的な意味と機能がある。靴でボタンの機能を持たせるのは難しく、考えるのに時間を使った。こういう機会を頂いて、自分の中で一つのきっかけをもらった感じがする」と話す。

 企画に携わるグラフィックデザイナーの和田直也さんは「FARMARTは過去6回行い、認知もされてきていると思う。行うたびに人が来てくれるようになったと実感するが、食のイベントと見られているのではないかという危惧もあった。そのため、作家に焦点を当て、そちらに振り切ってしまうようなイベントをやりたいと常々思っていた」と説明する。

 以前、八王子でボタンを販売していた店が閉店し、20年ほど日の目を見ていなかったアンティークボタンが残っていたことが今回の企画につながった。「ボタンはつなぎ留めるもの。コンセプチュアルなものなので、1回目のテーマとしても合っている。素材という縛りを設けさせてもらうことで、新しい表現を生んでもらえれば」と和田さん。

 「ボタンということで、お客さまも女性の方がメインになるかもしれないが、男性の方にも足を運んでいただきたい。こういう場にふらっと立ち寄れる文化が八王子に根付けば、作家にとっても活動が目に触れやすくなるのでは」と期待を込める。

 開催時間は12時~18時(最終日は16時まで、9日は休館)。今月15日まで。

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