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コーヒースタンド「ritmos」がオープン半年 アーティストら集いの場に

「coffee ritmos」を手掛ける吉川さん

「coffee ritmos」を手掛ける吉川さん

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 八王子駅南口近くにコーヒースタンド「coffee ritmos(コーヒー・リトモス)」(八王子市子安町4)がオープンし、8月1日で半年がたった。

来店客とコミュニケーションを取ることも

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 バー「SNAFU(スナフ)」と扉1枚を隔てた形で店を構える同店。2月1日にプレオープンした。「ritomarus」の名でアーティスト活動を行いながら、14年間にわたりコーヒー工場で働いてきたという店主の吉川強さんは「グランドオープンとは1回も言っていない。まだプレオープンが続いている」と笑う。

 店名を冠したオリジナルブレンドの「リトモスブレンド」(400円~)のほか、モカブレンド(500円~)、マンデリン(500円~)などをその場でドリップし、カップに入れて提供。「アーティスト・ラン・スペース」をうたい、吉川さんは作品を作りながら店頭に立っており、コーヒーカップのスリーブにはその場で手描きのイラストを添えるなどこだわる。

 オープンにあたってはクラウドファンディングを活用。「最初は店を出すことを諦めていたが、20年前からずっとやりたいという気持ちが強かった。絵の活動を10年くらい続ける中、店を出すならここで出したいと思い準備を始めた」と吉川さん。ツイッターなどを通じて協力を呼び掛けたところ、目標額を大きく上回りプロジェクトが成立。「オール・オア・ナッシング形式だったので、だめだったらどうしようかと悩んでいたが、達成した後も支援をしていただける方がいらっしゃったので驚いた」と振り返る。

 テークアウト利用に加え、店内でのイートインも可能。学生からビジネスマン、子ども連れの主婦などさまざまな層に利用されており、アーティストが集まった際にはセッションが始まることもあるという。「ゲストハウスのロビーのようなものだと言われることもある。半年やっていて、映画がすごく好きだったり、音楽に詳しかったりするような人が自然と引き寄せられてくるような場所になっているとつくづく思う。知らない人同士が会話できる場所にしたい」と吉川さん。

 店内にはピクチャーレールが設けられており、アーティストによる作品の展示にも対応。展示の際には音楽などを含め空間全体を演出することにしており、「誰でもいいというわけではないが、コンスタントにやっていきたい」と話す。

 オープン半年を受け、吉川さんは「今はまだ離陸した段階。できることをやるしかない。長く続けていきたいという気持ちは強いので、お客さんと一緒に店を育てていきたい」と意気込む。

 営業時間は9時30分~19時。

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