京王線・南大沢駅周辺で11月1日、MaaS(Mobility as a Service)などを活用した「めぐって 遊んで トクして 南大沢を楽しもう!」が始まった。
都や八王子市、東京都立大学、三井不動産、京王電鉄、イトーヨーカドー、KDDI、NTTドコモ、UR都市機構などによる「南大沢スマートシティ協議会」が共同で取り組む。実証実験では、鉄道やバス、電動シェアサイクルなど複数の移動手段を組み合わせるMaaSなどを活用して、街の回遊性やにぎわいの創出効果などを検証する。
京王電鉄が手掛ける多摩エリアにおけるMaaS「TAMa-GO」を活用。南大沢駅までの鉄道乗車券と三井アウトレットパーク多摩南大沢(南大沢1)など周辺の商業施設の買い物券をセットにした「南大沢お買い物チケット」と、京王バスや神奈川中央交通バスで使えるフリー乗車券とシェアサイクルの利用券をセットにした「南大沢周遊チケット」の2種類のウェブチケットを販売している。「TAMa-GO」を使って地元の商店街や公園などを巡る「南大沢デジタルスタンプラリー」も始めた。それぞれ今月30日まで。
今回の実験に合わせ、拡張現実(AR)を活用して、立体的な南大沢地区の地図とともにスポットを紹介するスマートフォンアプリ「南大沢魅力発見!ARマップ」も配信している。アプリは、iOS、Android対応。ダウンロード無料。
地元店などはベスプラ(渋谷区)が展開するスマートフォンアプリ「The★TIMESALE」を通して、店がタイムセールを始めた情報を通知する取り組みを始めた。このほか、タクシードライバーによる買い物付き添いサービスや東京都立大学の学生が地域のスポットを紹介するデジタルマップの提供なども行っている。これらは12月以降も継続して行う。期間は来年1月31日まで。
市では10月下旬、昨春から始めたシェアサイクルの対象エリアを多摩ニュータウン地区まで拡大。南大沢駅、京王堀之内駅、周辺の商業施設・公園に新たにサイクルポートを設置するなど今回の実験に協力する取り組みを進めていた。