食べる

北八王子に地元水産物卸が手掛ける食堂 定食や海鮮丼が人気に

カウンター席にはメニューの貼り紙が並ぶ

カウンター席にはメニューの貼り紙が並ぶ

  • 115

  • List
  •  

 「海鮮市場 みなと食堂」(八王子市石川町)がJVCケンウッド八王子事業所近く、石川町西交差点側にオープンして1カ月がたった。オープン日は9月29日。

人気という「贅沢ねぎとろ丼」

[広告]

 八高線・北八王子駅から徒歩約9分の場所に店を構える。席数はカウンター席やテーブル席など合わせて20席。「北野市場」の名で親しまれている八王子総合卸売センター(北野町)で業務用水産物卸を営む「いずみフーズ」が手掛ける。日替わりの刺し身や焼き魚、揚げ物などをセットにした「名物!みなと市場定食」(950円)をはじめとした定食メニューのほか、ネギトロやマグロ、イカ、エビなど10種類の具材をのせた「贅沢(ぜいたく)ねぎとろ丼」(1,100円)などの海鮮丼などを提供する。

 いずみフーズの小泉俊雄社長は「前から飲食店を出店したかった」とし、長い付き合いの取引先が店を閉めることにしたのを受け、自ら手を上げ出店することにしたという。「中心市街地だとリスクも大きいが、郊外なので食堂としては良かったかも」とも。

 「魚料理の店というと値段が高い、ハードルが高い、入りづらいというイメージがある。気軽に魚を食べてもらいたいので、入りやすく、幅広い年齢層の方に来てもらおうと思った」と小泉さん。内装は青を基調に明るく仕上げた。「海沿いの食堂をイメージした。八王子にこんなところはないと思うので、そのギャップも良いかなと思う。豊洲や築地の方に行かなくても魚を食べられることをアピールできれば」とも。

 「卸でずっと営業をし店に納品していたが、なかなか買ってもらえないこともある。使ってもらえないんだったら自分のところでやってみたいと思った」と小泉さん。本業が卸であることから「安く仕入れられることが一番の強み。本マグロの中落ちが手に入れば丼にしたり、ブリが安かったらそれを使ったりといろいろと変えている。この量でこの値段はなかなか出せないと思っている」と自信を見せる。

 30~60代のサラリーマンがランチに利用することが多いが、店のインスタグラムを見て来たという女性客も少なくないという。「サラリーマンには昼に日替わりなどを楽しんでもらい、わざわざ来てくれる方には名物丼を用意している。売りを作って、わざわざ来てもらえるような店にしたかった」と小泉さん。「ぜひ魚をいっぱい食べて驚いてもらいたい。感動を与えられればと思っている。家族で来てもらえるようになるといい」と期待を込める。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=17時~21時。日曜・祝日定休。

八王子経済新聞VOTE

「八経」こと八王子経済新聞に期待する記事は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース