フラチナリズム、札幌移住前に「置き土産」ライブ-300人超のファンが見送る

ライブの最後には観客とともに記念撮影

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 八王子を拠点に音楽活動を行っているバンド「フラチナリズム」が12月26日、八王子駅からほど近いクラブ「CLUB ZONE」(八王子市横山町)で、札幌へ移住するのを前にワンマンライブ「置き土産」を開いた。

300人の観客を前にライブを行った「フラチナリズム」

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 ボーカルとエンターテーナーを務めるモリナオフミさん、ギターの田村優太さん、ベースのタケウチカズヒロさん、ドラムの都築聡二さんの4人から成るフラチナリズム。8月にオリンパスホール八王子(子安町4)で行われたライブ「まちと人と時々フラチナリズムが紡ぐ。八王子2000人のキセキ」の場で、プロデューサーを務める岩崎貞文さんがライブ終了直前にメジャーデビューや札幌への移住などの「重大発表」を行い、メンバーだけでなく会場全体を震撼(しんかん)させた。

 今回の公演は今月27日に北海道へと向かうのを前に、八王子で行う最後のワンマンライブとして企画されたもの。当日は2公演を行い、1部には170人、2部には300人を超える観客が集まった。

 2011年に発表したファーストアルバム「フルコース」のメドレーや新曲も披露されたほか、サークルKサンクス各店で八王子のご当地グルメ「八王子ナポリタン」をモチーフとした商品が発売された際に彼らが書き下ろした楽曲「ナポリタンゴ」も熱唱。モリさんが歌い上げる中、タケウチさんらほかのメンバーがステージ上でナポリタンを食べるなど趣向を凝らしたパフォーマンスも見せた。

 ライブに合わせて、8月のライブで披露した新曲「男は皆馬鹿ばっか」「TRAIN」「ナポリタンゴ」の3曲を収めたニューシングル「置き土産」と、8月のライブのまとめたDVD「感謝」を発表。ニューシングルについては「今日1日だけで1000枚売れている」とモリさん。同じ枚数を売るのにファーストアルバムで4年、前作「幸せのキセキ」で2カ月かかったことを引き合いに出し、「これってすごいんじゃないでしょうか?」と話すと観客からは大きな歓声が上がった。

 5月には再びオリンパスホール八王子でライブ「メジャーデビューだヨ!全員集合」を行う「フラチナリズム」。しかし、その前に4月10日にニトリ文化ホール(札幌市中央区)で行う2000人規模のワンマンライブを成功させなければ、メジャーデビューすらかなわないことになっており、春までの間にバンドとしてさらなる成長を遂げることが今後への「絶対条件」となる。

 今回のライブについて、「途中、これで終わりなんだなと思ってしんどかったが、お客さんが笑顔でいてくれたから、最後は笑えて『札幌行ってくるね』と終われた」とモリさん。4月のライブについては「これだけみんなに背中を押してもらったので、これは成功させなければ男がすたる」と意気込む。「札幌に行っても全力でがむしゃらに活動して、八王子で、笑顔で待ってくれている皆さんのために僕らも笑顔で帰ってきたい」とも。

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