八王子市が現在、地元の日本遺産をテーマにした企画「クイズ de ポスター」を行っている。
文化庁は2020年6月19日、高尾山を題材にした物語「霊気満山(れいきまんざん) 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」を「日本遺産」として認定した。今年で認定6周年となったことを受け、市民や来訪者に日本遺産への興味・関心を高めてもらおうと、6月19日に同企画を始めた。
「北条氏照って今の八王子につながるものをたくさん残したんだよ。知ってた?」など八王子の日本遺産の構成文化財にまつわるトリビアをクイズにした5種類のポスターを制作した。八王子市と包括連携協定を結んでいる、イトーヨーカ堂、コニカミノルタ、日本郵便、三井不動産商業マネジメントなど民間企業も協力し、八王子市内の公共施設や商業施設、事業所など100カ所以上にポスターを貼り出した。
ポスターの2次元コードをスマートフォンで読み込むと、「日本遺産『桑都物語』推進協議会」が運営する「日本遺産『桑都物語』ポータルサイト」に掲載されている答えが表示される。八王子市産業振興部の担当者は「答えだけでなく、その背景にある歴史や見どころの詳細な解説を読んでもらうことで、深い理解へと導く」と話す。
八王子の日本遺産は本年度から文化庁の「日本遺産審査・評価委員会」が行う「日本遺産総括評価・継続審査」の対象となっている。認定後の地域の取り組みや地域活性化に向けた達成状況などを審査・評価するもので、取り組みが不十分と判断された場合は認定を取り消すこともある。八王子市では本年度、日本遺産を観光資源として活用するため「アニメを活用した誘客促進事業」などの取り組みを進める。
初宿和夫八王子市長は「日本遺産は現在更新手続きの審査中であり、まずは認定を継続させることが第一。認定された日本遺産をどう活用し、社会課題を解決していくかが問われている。八王子は高尾山ににぎわいが集中しており、そのにぎわいをいかに市内に広げていくかが課題。今回のクイズ型ポスターを通じて、高尾山以外にも足を運んでもらい、これまで知られていなかった八王子の魅力に触れる機会を作りたい」と話す。