ライジングサンコーポレーション(八王子市旭町)が6月2日、八王子市内のクマ出没情報をまとめたウェブアプリ「八王子くまマップ」を公開した。
「八王子くまマップ」を製作したライジングサンコーポレーション
ソフトウエアの設計・開発などを手がける同社。今回は東京都環境局による都内のツキノワグマの目撃情報をまとめたオープンデータ「東京のツキノワグマ」や、八王子市が公開している獣害情報などを地図上にまとめて掲載する非公式のウェブアプリを製作した。
ウェブアプリの利用者からクマの目撃情報も受け付ける。利用者はクマを目撃した場所や日時、目撃した時の状況、写真などを投稿できる。投稿は管理者が内容を確認した上で掲載するが、不適切な投稿と思われるものには一般の利用者が通報できる機能を設けた。
行政の公式発表と、利用者からの投稿は地図上では区別して表示する。1週間以上前に掲載したものはアイコンの表示を薄くし、時間がたった情報であることを見て分かるようにした。クマが目撃された時間帯に合わせ、朝・昼・夕方・夜に絞り込んだ表示もできる。
小・中学校がある場所から500メートル以内でクマが目撃された場合は、通学路上での警戒を促す表示を行うほか、位置情報を利用しクマの目撃場所から現在地までの距離の表示機能も付けた。
八王子市は5月12日、市内の元八王子町2丁目でツキノワグマと見られる動物の動画が4月29日に撮影されたことを発表。その後、5月17日には上恩方町、同30日には八王子城跡(元八王子3)内の「御主殿の滝」付近で入山者が目撃情報を報告するなど、クマの出没情報が相次いでいる。
今回は八王子市のウェブサイトなどから一定の期間ごとにデータを取得し、掲載されている文章を解析した上で、ウェブサイトの地図上に情報を掲載するプログラムを制作。開発には約1週間かかったという。
ライジングサンコーポレーションの坂本佳子社長は「近所の方と話をしていた時に、学校から近い場所にクマの痕跡があったことが話題になった。ただ、その情報は個別に検索しないと見つからない。もっと簡単にクマの出没情報が分かればいいのにと思ったことがきっかけになった」と話す。
「今回、ウェブアプリを作ったことで、実は以前から近隣でクマの出没情報があったことを知った。クマだけでなく、イノシシなどほかの情報も入れてもいいかもしれない。あくまで情報を『見える化』するものなので、困った時は警察などに通報してほしい」と坂本さん。