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八王子のアマ写真家、商店主撮り続け100人 秋には写真展も

店を訪れては店主の写真を撮り続けている金沢さん

店を訪れては店主の写真を撮り続けている金沢さん

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 八王子市内の甲州街道沿いに店を構える商店主の姿を写したサイト「甲州街道八王子 甲州街道とそこに生きる人々」で取り上げられた人数が、6月2日掲載分を持って100人を超えた。

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 2016年1月にオープンした同サイト。八王子で洋品店「イツミヤ」(八王子市八幡町)を営む中野智行さんを取り上げたのを皮切りに、これまでに104人の店主を紹介。店の入り口と店内のそれぞれで撮られた店主のモノクロ写真に加え、店の簡単な説明も掲載している。

 地元在住のアマチュア写真家・金沢伸吾さんが手掛ける。5月には八王子市内の飲食店などが参加して行われたワインをテーマとしたイベント「St Vincent Hachioji(サン・ヴァンサン・八王子)」に合わせて、参加店の店主を撮影した写真集「MARIAGE 2018」を自主制作するなど人物に迫った活動を進めている。

 仕事が休みの日に直接、店を訪れ店主と交渉し写真を撮らせてもらっているという金沢さん。昨年11月末に掲載人数が50人を達成した後も週に1回のペースで街へと出掛け、半年かけてさらに50人を撮影した。「写真展をやりたいと思って、気合いを入れてスパートを掛けた」と話す。

 当初は追分交差点~八王子駅前間の甲州街道沿いとしていた撮影の対象範囲を、京王線・京王八王子駅近くの明神町交差点まで拡大した上で、昨年3月にオープンした古書店「むしくい堂」(八王子市横山町)など新店も紹介。裏通りにある店にも積極的に出向いたという。100店舗目として取り上げたのは、八王子市夢美術館近くの老舗呉服店・荒井呉服店(八日町)の荒井哉子(かなこ)社長で、「前から撮りたいと思っていたので印象深い」と振り返る。

 現在はこれまで撮影してきた写真を使って、市内のギャラリーで写真展を開催しようと準備を進めている。今秋にも行う予定で、「人をクローズアップするのか、店舗に迫るのかは考えているところ。額に入れて飾るだけでなく、店舗が並んでいるような見せ方もしたい。広く八王子の人々に見てもらいたい」と話す。

 「今後は写真集も作ってみたい」と金沢さん。「地域の皆さんと関係ができた。街中に入って何を撮ろうかと考えている。地元の会社社長や有名な方も撮ってみたい」と意気込む。

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