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西八王子の空き家を改装し複合店舗 米こうじを使った総菜店や保育施設など

空き家を改装し、総菜店などをオープンした

空き家を改装し、総菜店などをオープンした

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 米こうじを使ったスムージーなどを提供する「こうじや」や事業所内保育施設、リユースショップ、コミュニティースペースが同居する「Honeycomb Stage+(ハニカムステージ)」(八王子市千人町1)が8月28日、グランドオープンした。

1階には「こうじや」を展開

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 西八王子駅から徒歩5分の場所にオープンした同所。「ハニカムステージ」は、2012(平成24)年~2018(平成30)年、八王子駅近くの東町で女性をターゲットにしたコワーキングカフェを展開。同店の営業終了後も使っていない手作り材料・素材をテーマとしたフリーマーケット「OFUKUWAKE ~お福分け~」を主催するなどさまざまな形で活動を続けてきた。

 今回は一戸建ての空き家を改装し、1階に「こうじや」と事業所内保育施設「はちっ子る~む」、2階にコミュニティースペースとリユースショップを展開する複合施設を作った。代表の小金沢一実さんは「東町でやっていたハニカムステージの事業を再構築した。もともとやっていた子育て支援の事業をメインにした拠点を作りたかった」と話す。

 「一時託児をやりたかったのだが、経費の面で問題があった。そこで、お客さんが常に来てくれる店を開くことで、その売り上げで家賃を賄えればと考えた。働きたいお母さんをスタッフとして募集し、その子どもを事業所内保育所で預かっている。地域枠の中で例えば、お母さんが美容院に行くようなちょっとした時間の間、お子さんを預かることができる機能を持たせた」と小金沢さん。

 「もともとのハニカムステージのつながりから場所を使いたいという方も多い。引き続きコワーキングスペースのような機能も持たせたいと思い用意した。昔からリユースやリサイクルには興味があったので、リユースショップも作った。特に子ども服はすぐに着られなくなってしまうので、子ども服を中心にして一部屋用意した」と説明する。リユースショップについては、一般から寄付の形で着られなくなった服を募り、洗濯などした上で販売しているという。

 「こうじや」については、米こうじを発酵させた「甘こうじ」と豆乳などを合わせた「甘こうじスムージー」などを提供。「こーじー」の愛称で親しまれているという。そのほか、「甘こうじ」やみりんを使うことで砂糖は使わずに作っているという総菜などを販売している。

 「こーじー」について、小金沢さんは「こうじ菌は70度以上では死んでしまうので、生で取ることを大事にしている。一番良いのがスムージー。みんなのおなかから元気にしていきたいと思った。一度飲んでみてほしい」と話す。総菜はぬか漬けやタンドリーチキンなどさまざまなものを用意しており、「夕飯の一品として取り入れてもらえたら」とアピールする。

 「3年前くらいに米こうじで作る生甘酒に出合った。バナナと豆乳と『甘こうじ』を入れたスムージーを朝、飲むようになったら、それだけで足りるようになってしまった。いつかこれを広められたらと思い、趣味でインスタグラムを始めたり、イベントに出て提供したりした中で、皆さんから店を開いてほしいと言われるようになった」と小金沢さん。地産地消も意識し、「ぬか漬けのキュウリやナスは八王子産のものを使っている。なるべく自然栽培で育てている野菜を使うようにしている」とも。

 今後については「食と地域のコミュニティーを大事にしていきたい」と小金沢さん。「今はやりにくいとは思うが、イベントもやりたい。西八王子全体が盛り上がるような、街を回遊できるようなものをやれたら。西八王子のほかの店の良さを伝えながら、コラボできたら」と期待を込める。

 営業時間は10時~17時。日曜定休。

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