アートプロジェクト「オバマケイン」-首都大・准教授らがNYで企画展

「オバマケイン」と「オバマッピング」

「オバマケイン」と「オバマッピング」

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 首都大学東京・渡邉英徳研究室(日野市旭が丘)は9月10日より、アメリカ・ニューヨークにあるギャラリー「Location One(ロケーション・ワン)」で開催される展覧会に、今冬行われるアメリカ大統領選をテーマとした作品を出展する。

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 展覧会のタイトルは「Mission Accomplished(ミッション・アコンプリッシュド)」で、日本語では「使命達成」という意味。ベルリン在住のジャーナリストとニューヨーク在住のアーティスト、首都大学東京准教授・渡邉英徳さんの3人が共同で行う。

 渡邉さんはこれまで、インターネット上の仮想現実空間「Second Life(セカンド・ライフ)」の中で都市における建築のデザインを研究するプロジェクトを主宰。今回、ギャラリー側からのオファーを受け、同プロジェクトに参加する「人工無能」研究の第一人者、認知科学者の羽尻公一郎さんとコラボレーションし、同展への参加が決まった。

 展覧会のテーマは「2008年アメリカ大統領選挙」。渡邉さんと羽尻さんはアメリカ大統領選挙の候補者であるバラック・オバマ氏とジョン・マケイン氏の2人の過去の発言を元に自動的に両氏の会話を生成する「オバマケイン」というアートプロジェクトを出展する。ほかにも渡邉さんはインターネット上に存在する両氏の画像を元に、その画像があるサーバーの地理的な位置を地図上にプロットする「オバマッピング」というアートプロジェクトも出展。「展覧会ではオバマケイン、オバマッピングが操作可能な状態で上映展示する」と渡邉さん。

 「オバマケイン」は現状、一定の傾向に発言が偏りがちになるのが課題だという。「ネット上からの情報取得頻度を上げるなどして、画一化した発言に偏らないようにしたい」(同)また、「オバマッピング」も地理的なデータが北半球に偏りがちになるのが悩みだとも。「各国ごとにデータを収集する仕組みを用意したい」(同)と話す。

 展示期間は、現地時間9月10日~11月8日。

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