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11月に「八王子ものづくりEXPO」開催!

先端技術分野・社会課題解決に向けたイノベーション創出EXPO

提供:八王子ものづくりEXPO 制作:八王子経済新聞 写真提供:多摩産業交流センター指定管理共同企業体

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 「八王子ものづくりEXPO」が11月11日・12日、東京たま未来メッセ(東京都立多摩産業交流センター、八王子市明神町3)で行われる。

 八王子市内外の企業が取り組む先端技術や社会課題の解決に役立つ新製品、新たなサービスなどを展示・紹介する今回のイベント。主催は「八王子ものづくり系イベント実行委員会」と八王子市。

 会場となる「東京たま未来メッセ」は、八王子駅から徒歩5分、京王八王子駅から徒歩2分の場所に10月14日に開業する東京都の産業交流拠点。最大で広さ約2400平方メートル、高さ約10メートル、2000人が収容可能な多摩エリア最大級の展示スペースや会議室などを設ける。多摩地域の持つ産業集積の強みを生かし、広域的な産業交流の中核をになうことで、東京の産業振興を図る。

写真提供:多摩産業交流センター指定管理共同企業体

多摩エリア最大級の展示商談会

 「東京たま未来メッセ」の幕開けの1つを飾る今回のイベント。期間中、「製造・技術・素材」「医療・ヘルスケア」「環境・エネルギー」「社会・地域課題」の4つのカテゴリーを設け、環境・防災・ロボット・DX(デジタルトランスフォーメーション)などさまざまな社会課題に対応するテクノロジーや製品・サービスを開発・提供する約70社の事業者や団体が集う。特定の業界に特化した展示会としないことで、異業種・異業界のプレーヤーが交わる場を設け、新たなイノベーションや異業種間連携の創出を狙う。

 出展企業が自ら高品質な加工・製造技術、特許保有技術を生かした製品やサービスを展示することから、新たなサプライヤーや協業先の探索の場となることが期待される。期間中、会場には産業支援機関のマッチングコーディネーターも常駐し、来場者や出展者からの企業、技術の探索などの相談に無料で対応するマッチング支援サービスを提供する。

 市内に21の大学・短期大学・高等専門学校があり、約10万人の学生が学ぶ学園都市の八王子。今回のイベントでは、研究者や学生も無料参加できる機会を設定する。多摩地域の大学がブース出展し、産学連携の成果をアピールするとともに企業と協働できる点を相談できる場にする。新たな連携や共同研究の出会いを提供する場になることから、産学連携を通じてイノベーション創出を目指す企業に限らず、大学の研究者や学生の来場も呼びかける。

 学生にとっては、地域のものづくり企業が支援するロボット関連のスタートアップ企業や、大学初ベンチャーによる光ファイバー製品など興味をひかれる展示も多いことだろう。

さまざまな人が楽しめる「八王子ものづくりEXPO」

 会場ではテーマごとのカンファレンスやワークショップ、市民も無料参加できるものづくり体験イベントなどさまざまな特別企画が行われる。

 エレベーターの操作盤や表示機などを手がける島田電機製作所(大和田3)は、工場見学の人気コンテンツとなっている展示物「1000のボタン」を特別に展示する。

 1933(昭和8)年に創業し、エレベーターホールに設置される到着灯や操作盤の押しボタンなど、エレベーターの意匠にまつわるさまざまな製品を手がける同社。エレベーターボタンでは、国内で約6割のシェアを持つ。一般向けに「工場のぞきみ見学会」と題して工場見学を行っており、2020年に国内外で実際に使われているものや、オリジナルのものなどエレベーターのボタンを1048個展示する「1000のボタン」を新たに設置したところ好評を博した。今冬には「押してみたくなるエレベーターボタン」をテーマに一般から新たなアイデアを募集。8月に「お客さまの年収では押せません」や、マヨネーズの容器をモチーフにしたものなど新たなボタンを加え、リニューアルを図ったばかりでもある。

 同社の工場見学は予約開始とともにすぐに定員に達してしまい、現在、年内は全て予約の枠が埋まってしまっている。今回は、この「1000のボタン」を会場に持ち込み、工場見学でも人気の30秒で何個のボタンを押せるか試す早押しチャレンジゲームなどが体験できる。参加には会場で配布する整理券が必要。参加無料。

 同社の展示では、このほかにも本物のエレベーターのボタンや同社のマスコットキャラクター「ボタンちゃん」のキーホルダーなどが手に入るカプセルトイ(ガチャガチャ)も設置される予定。

 8月に秋田県大潟村で行われたソーラーカーレース「ワールド・グリーン・チャレンジ2022」で準優勝したばかりの工学院大学八王子キャンパス(八王子市中野町)に拠点を置く「工学院大学ソーラーチーム」も出展する。

 今回は2017(平成29)年に行われた、オーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの約3000キロを走破する世界最大級のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(BWSC)」参戦のために学生が自ら作り上げ、2018(平成30)年の「ワールド・グリーン・チャレンジ」で、チームを優勝へと導いたソーラーカー「Wing(ウイング)」を展示する。実際に乗車することができるほか、チームメンバーの学生によるソーラーカーについての説明も受けることができる。ハンドルとモニター画面が連動するドライブゲームも提供する。

 展示会や科学館、美術館の展示物の製作などを手がけるロッソ(小宮町)とプラントライフシステムズ(PLS)が共同開発した「スマート農業のミニトマト収穫体験」も実施。収穫のために人が動くのではなく、人がいる場所に鉢で育成されたトマトが動いてくるという逆転の発想を、異業種のコラボからメカトロニクスの高度な技術を駆使して実際に実現したもので、水やりや収穫などにかかる手間を簡略化できることから、障がい者や高齢者でも続けられる「持続可能な農業」の実現に向けた取り組みとして注目されている。今回、会場では実際にシステムを使ったミニトマトの収穫を体験できる。

 12日には東京工業高等専門学校(椚田町)による、子どもから大人まで幅広い世代を対象とした「キッズものづくり体験」を開講する。拡張現実(AR)を活用した溶接シミュレーターを使った溶接体験は授業でも実際に活用しているものだという。小型NC加工機を使い、オリジナルキーホルダーを作って進呈する催しや簡単な化学実験を行い、ろ過、中和、吸着などの操作を通して、廃液から有害物を除去していく体験なども行う。

 東京都立大学(南大沢)は、2018(平成30)年~2020年に東京の島しょ部の活性化を目指して行ったプロジェクトについて紹介する。同大システムデザイン学部が研究を進めているコミュニケーション・ロボットを応用したもので、独自のセリフを話したり踊りを舞う「おもてなしロボット」を開発した。島しょ部の教育や観光の活性化に役立てようと行ったもので、今回は伊豆大島や八丈島の現地の人々の「島踊り」を撮影し、そのデータを実装した「踊るおもてなしロボット」が会場に登場する。

 東京工科大学(片倉町)は、ロボコン挑戦プロジェクト「プロジェクトR」が手がけたロボットを披露する。「NHK学生ロボコン」や「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」での優勝を目指して活動しており、6月に大田区総合体育館(大田区)で行われた「NHK学生ロボコン2022」では、ベスト4進出と技術賞の受賞を果たした。今年は、インドの「ラゴリ」と呼ばれるゲームをもとにした競技が行われ、2台のロボットを駆使し、相手が円柱の塔を積み上げるところを邪魔しながら、自らの塔を積み上げる速さを競った。今回は大会で話題となったロボットの動きを会場で実演する。

 市民にとっては業界トップに位置する地域の企業や教育・研究機関が手がける製品、サービス、テクノロジーなどを知る機会になるはずだ。

第一線の専門家によるセミナー・少人数制ワークショップも開催

 期間中、著名専門家が登壇する基調講演を数多く用意している。11日は、きづきアーキテクト(京都府東山区)の長島聡社長によるカーボンニュートラルをテーマにした講演「ソリューションを買い合う文化でカーボンニュートラルを加速する」、スペックホルダー(千代田区)の大野泰敬社長による講演「世界企業の投資先から学ぶ、これからの未来」を行う。

 12日は、ユカイ工学(新宿区)の青木俊介代表による「スタートアップが挑む、ロボティクス事業開発」、東京都医工連携HUB機構の秋本寛之連携推進ユニットリーダーによる「ものづくり企業が医療機器産業へ参入する際に注意した方がよいポイント」、事業創造大学院大学客員教授でフリーキャスターの伊藤聡子さんによる地域活性をテーマにした講演「コロナをチャンスに!地域から輝く日本へ」をそれぞれ開く。

 会場では事前申し込み制のワークショップも用意。11日は「カーボンニュートラルへの取り組みの現状とこれから」「~フードテックに期待される食の未来とは~」、12日は「ロボットの可能性について考える」、ヘルスケアをテーマとした「身近な問題を解決! ~こんなアイデアツールがあなたを救う~」が行われる。それぞれ1グループ6人、定員30人と小規模のワークショップとなることから参加者同士の意見交換に加え、自社が抱える課題解決の場として活用されることを見込む。

 企業担当者から家族連れの市民まで多くの人が楽しめる2日間となりそうだ。

「八王子ものづくりEXPO 2022」

会場:

東京たま未来メッセ(東京都立多摩産業交流センター、八王子市明神町3-19-2)

開催日:

11月11日・12日

開催時間:

10時~17時(12日は16時まで)
来場登録無料(中学生未満は来場登録不要)

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お問い合わせ

※来場にあたっては、ウェブサイトから事前にお申し込みください。
※新型コロナウイルス感染症の状況により、開催形態の変更や中止となる可能性があります。会場にお越しになる前に、特設サイトで最新の開催情報を必ずご確認ください。

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