日野市の農業を広く知ってもらおうと10月13日、直売所などを併設した日野市立七ツ塚ファーマーズセンター（日野市新町5）がオープンした。

近隣には農園

　七ツ塚公園内に展開する同所。2010年に制定された「日野市東光寺上地区都市と農業が共生するまちづくりプラン」に基づき、農業と共生するまちづくりを進めようと開設された。敷地面積は約1956平方メートル。七ツ塚西市民農園（新町5）などにもほど近く、市内の農業の情報発信拠点となることを目指す。

　農機具置き場や調理室、多目的室などを整備。今後は農業体験や料理講習会、援農ボランティア養成講座「農の学校」を開催するなど、さまざまな催しを行っていくほか、農業や七ツ塚の歴史をテーマとした写真展も年に4回ほど行う予定。調理室や多目的室は一般にも貸し出し、地元の集会施設としても利用してもらうという。「皆さんにはぜひ活動の際の拠点として使っていただきたい」と市産業振興課の担当者。

　市内のNPO法人が運営する展示・販売コーナー「農あるまち日野 みのり處（どころ）」も展開。約59平方メートルの店内には、市内で採れた野菜のほか、日野市と関わりの深い新選組ゆかりの地である福島・会津地方の特産物なども扱う。オープン当日は午前中から親子連れなど多くの市民がひっきりなしに訪れて買い物を楽しんだほか、併設する喫茶コーナーで休んでいく人も多く見られた。「本当に多くの方がいらっしゃって順調な滑り出し。『ここに行くと楽しいものがある』という特色を生かしたものにしていきたい」と担当者。

　開館時間は9時～16時30分（物販コーナーは10時～18時）。