多摩ニュータウンに創業支援施設「タマラボ」-団地の商店街の空き店舗活用

「タマラボ」のオープンに向け準備を進める浜田さん

「タマラボ」のオープンに向け準備を進める浜田さん

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 商店街の空き店舗を活用して作られた創業支援施設「タマラボ」(多摩市諏訪5)で現在、3月のグランドオープンに向けた準備が進められている。

オープンに向けて準備が進む「タマラボ」

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 多摩ニュータウン諏訪地区の商店街「諏訪名店街」にある空き店舗を利用した同所。1階にカフェ、2階にコワーキングスペースを設ける。多摩市にコワーキングスペースができるのは同所が「初めて」という。

 「これまで都心で働いてきたが、子どもがいる中、共働きをするのはなかなか大変」と同所を手掛ける「たまらば」(永山)プロデューサーの浜田さん。コワーキングは事務所、打ち合わせスペースなどをさまざまな人と共有しながら仕事を進めるワークスタイルで、「地域に子育てしながらでも働くことができる場所が必要と思い動き始めた」と話す。

 カフェスペースには31席を用意。メニューは検討を重ねているが、「基本的にはワンコインで楽しめるようにしていきたい」と浜田さん。「商店街のほかの店とも連携しながらやっていければ」。浜田さんが多摩大学総合研究所客員主任研究員としても活動していることを受け、学生を対象としたゼミやワークショップなどイベントでの利用も進めていく。

 コワーキングスペースは、もともと商店主向けだった2階の居住スペースを利用。8畳のダイニングと6畳間が2つという空間を地元で活動する個人事業主や起業家などに向けて開放する。「この地に根ざした企業や、これからニュータウン地区に入っていこうという企業にとっては、ちょうどいいのでは」と浜田さん。

 ターゲットは20~40代の子育て世代。「団地に若い人たちが見当たらないのは、若い人が行ける場所がないだけ」としたうえで、「団地の真ん中に仕事をしている人たちが集まれる場所を作るのが大事」という。カフェでは月数千円程度の会費制も導入し、昼食時に社員食堂のように利用してもらえるようにするなど利用しやすいスペースづくりを目指す。「ソフトがそろってくればハードは埋まるはず。古い団地の商店街の中で、どうやって店をやっていくかというモデルにしたい」と今後に期待を込める。

 営業時間は、カフェ=11時~17時、コワーキングスペース=9時~21時を予定。2月末から内覧を始め、3月上旬のオープンを予定する。

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