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工学院大のソーラーカー、スイスへ-「ジュネーブ国際モーターショー」で展示

ソーラーカーが展示されるブリヂストンブースのイメージ。画像提供:(株)ブリヂストン

ソーラーカーが展示されるブリヂストンブースのイメージ。画像提供:(株)ブリヂストン

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 工学院大学八王子キャンパス(八王子市中野町)に拠点を置く「ソーラーカープロジェクト」が作り上げたソーラーカー「Practice(プラクティス) 驍勇」が3月5日から、スイスで開催される「ジュネーブ国際モーターショー2015」に出展される。

スイスで展示されることになった「Practice 驍勇」

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 オーストラリア大陸約3000キロをソーラーカーで縦断する「ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」に合わせ、2013年に開発した同車。昨夏、大潟村ソーラースポーツライン(秋田県大潟村)を会場に行われた「ワールド・グリーン・チャレンジ(WGC)2014」ではチャンピオンに輝くなどの結果を残している。

 今回はタイヤメーカーのブリヂストン(中央区)が同ショーに参加するのに合わせて、車両の展示が決まった。同車両にはブリヂストンが、ソーラーカーレース用にチューンアップしたタイヤを供給しており、WSC、WGCのそれぞれで使う。「低炭素社会を実現するための最先端技術を開発していくブリヂストンの考え方に共感したことから、出展に協力をさせていただくことにした」と同大の広報担当者。ソーラーカーは2月7日に日本を出発し、現地に向かったという。

 「学生チームの製作した車両が世界の方々に見ていただけることは、とても光栄」とプロジェクトの代表を務める同大機械システム工学科の濱根洋人准教授。「ブリヂストンが開発した転がり抵抗を大幅に低減してかつ安定性に優れる低燃費タイヤ『ECOPIA with ologic』を装着して、2014年度の国内大会で優勝することができた。近年のソーラーカーレギュレーションは、2人以上が搭乗するクラスが新設され、より実用車に近い車両が注目されている。この実用車に近いスペックでのレース展開で有利になり、低炭素社会の実現に向けた学生プロジェクトの意識と意義をより高めることができると思っている」と話す。

 「東京モーターショー」などと並び世界5大モーターショーの一つに数えられている同ショー。毎年開催されており、昨年は約67万人が来場した。会期は15日まで。

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