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色鉛筆を使った動物の描き方本登場 八王子のイラストレーターが新著

新著を手に持つ竹永さん

新著を手に持つ竹永さん

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 八王子在住のイラストレーター・竹永絵里さんが4月8日、手掛けた動物の書き方を紹介する単行本「色えんぴつでかんたんかわいい生きものがいっぱい」を日本文芸社から刊行した。

本に掲載されたイラストの原画

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 書籍や広告、雑貨など幅広いジャンルで活躍する竹永さん。八王子市による「第3次八王子市子ども育成計画」をまとめた「ビジョン すくすく☆はちおうじ」の表紙イラストや、八王子の街中を巡るオリジナル観光ガイドブック「KURAMA BOOK」などでもイラストを担当するなど地元でも知られる。

 今回の単行本では、色鉛筆を使った動物のイラストの描き方を紹介。必要な道具から下絵の描き方、表現のテクニック、ネコやイヌなど動物ごとの描き方の特徴などを解説するほか、世界中の動物を集めた「生きものワールドツアー」などのコーナーを通して絵本としても楽しめるように工夫されている。

 多摩動物公園(日野市)でのアルバイト経験もあるほどの動物好きという竹永さん。出版社を通して企画の依頼があったのは昨年夏ごろ。「動物を今まで描いたことがなかったので、不安はあったが、リアルに描くよりは動物のかわいさを引き出せればいいという言葉をいただけて、自分なりの方向性が見えた。この本の制作を通して、知らなかった動物を知ることができ、さらに動物への興味も増えた」と話す。

 ニホンオオカミやマンモス、ドードーなど絶滅した動物まで描かなければならなかったため資料集めには苦労。動物園にもよく通ったという。「ユーチューブで動画を見たりもしたが、描きたいポーズがなかったこともあった。動物園は描くという視点で見に行くとまた違うもので、観察力がかなり高まったと思う」。イラストを描くにあたっては、動物のかわいさを引き出すため、手の形やポーズも工夫。「感じたかわいさを伝えたいと意識したし、その場所にその動物がいる雰囲気を出したかったので、背景にもこだわった」とも。

 反響は上々で、「特に子どもたちからの反応が予想以上に良い」と竹永さん。「いろいろな動物が載っているので、手軽な動物本として手に取ってほしい。そして、色鉛筆で絵を描いてもらえれば。本人が楽しく描けたらそれでいい」。5月15日~20日には、表参道のギャラリー「OPA gallery」(渋谷区)で個展「あの人に贈るハンカチ展」を開催するほか、6月には台湾でワークショップを開催するなど国内外に活動の幅を広げている。「今回は動物の本だったが、『世界の食べ物』や『世界の菓子』といったものもやってみたい。海外についても、アジアにどんどん行ってみたい。香港とかシンガポールにも行ってみたい」と夢を広げる。

 全108ページ。価格は1,200円(税別)。

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