「八王子の鉄道遺産を巡る」-市郷土資料館、特別展と連動実施

武蔵電気鉄道の敷石が使われている長安寺

武蔵電気鉄道の敷石が使われている長安寺

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 八王子市郷土資料館(八王子市上野町)は3月20日、現在同館で開催している特別展「開発と観光の時代へ」にちなんだイベント「歴史散歩 八王子の鉄道遺産を歩く」を実施する。

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 同展は商業地区の開発や市街地のベッドタウン化、高尾山をはじめとする観光環境の整備などが進み、八王子が大きく変ぼうを遂げた昭和30~40年代を振り返るもの。会場では、当時の市内を写した航空写真や京王高尾線の開業の模様を伝える写真など、多くの写真で当時の様子を紹介している。また、展示している写真などをまとめた資料集「開発と観光の時代へ‐昭和30~40年代の八王子の風景」(600円)も販売。会期は今月29日まで。

 今回行われるイベントは、同展で八王子にまつわる鉄道の話題に触れていることに関連して企画した。「京王高尾線の開業などがテーマになっている」と同館の中村さん。

 当日は東京都立松原高校の山田俊明さんをガイドに迎え、京王線・めじろ台駅から中央線・高尾駅までの間を約5時間かけてゆっくりと巡っていく。コースの中には、1939(昭和14)年まで走っていた武蔵電気鉄道の敷石を、そのまま庭内の敷石として用いている長安寺(並木町7)や当時の多摩御陵(現在の武蔵陵墓地)への参拝路線として作られ、1945(昭和20)年に廃止された京王御陵線の橋脚などがあり、解説を聞きながらそれらを見学する。

 参加費は100円。定員は40人。事前の応募が必要で、3月11日まで受けているが、中村さんによると「すでに100人以上の方から応募があるため、抽選になる」という。

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