「ものづくりの神様」を創業地から遷座-JUKI、「重機神社」を新社屋へ

新本社へ移転した「重機神社」

新本社へ移転した「重機神社」

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 工業用ミシンの製造販売などで知られるJUKI(多摩市鶴巻2)は4月6日、同社の私祠(しし)「重機神社」を多摩本社へと遷座したと発表した。

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 同社は1938(昭和13)年に東京・調布で創業。都内ではこれまで調布に本社機能を、世田谷に研究開発機能を持っていたが、業務の効率化などを目的に昨年12月にこれを統合。多摩市に建設した新社屋へと移転していた。

 重機神社は1942(昭和17)年4月、前身となる「東京重機製造工業組合」時代に建立。伊勢神宮(三重県)、南宮大社(岐阜県)、大國魂神社(府中市)の3神を祭る。このうち、南宮大社で祭られている金山彦命(かなやまひこのみこと)は金属を司る神として「製鉄技術者の守護神」とも呼ばれることから、同神社は同社の事業を見守る「ものづくりの神様」としてこれまで支えてきた。「当社の創立記念日である12月15日の記念行事として、役員による神社参拝を行い、神事を通して社運の隆盛を祈願する」と同社広報・IRグループの林さん。

 これまで同神社も調布市内に位置していたが、多摩市への本社移転に伴い場所を移すことに。移設工事は今年2月から始め、いったん仮宮に安置した後、今月6日に本宮へと移す「遷座祭」を行った。「ものづくりの神様として当社の社業を見守っていただいている『重機神社』を多摩本社へ遷座することにより、多摩市への移転が完了した」。

 新しい神社は新本社の正門横に鎮座。私祠で境内もないため祭りなどは行わないが、「就業時間中でしたら、一般の方も拝観することができる」と林さん。

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