顔認識で「パンダの顔」に-多摩のベンチャーがiPhoneアプリ販売開始

発売が始まった「ぱんだら。for iPhone」。同社の顔認識技術「detectFace();」を使って顔の特徴を捉え、それを基にパンダの顔に置き換える。

発売が始まった「ぱんだら。for iPhone」。同社の顔認識技術「detectFace();」を使って顔の特徴を捉え、それを基にパンダの顔に置き換える。

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 ソフトウエアの企画・開発などを行っているインクリメント(多摩市落合2)は8月17日、同社の顔認識サービス「detectFace();」を使ったiPhone向けソフトウエア「ぱんだら。for iPhone」の販売を始めた。

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 昨年6月創業の同社社長、鷲巣悟さんは10年以上前から顔認識に関するソフトウエアの開発に携わってきた。昨年秋からは業務の合間を見ながら、自社のサービスとして顔認識技術の開発を始めた。今年5月にはソフトウエアから機能を利用するための窓口になる「API」として「detectFace();」を公開。併せて、同サービスを使ったサンプルサイトとして「ぱんだら。」の運用を始め、テレビをはじめとするメディアでも大きく取り上げられた。

 今回発売した同ソフトは、iPhoneで撮影した人物の顔の部分をパンダの姿に変えるもの。「撮影した写真をブログにアップするときや掲示板、ツイッターに投稿するときなど、ちょっと顔を隠したいときに便利」と鷲巣さん。ツイッターへの投稿の際によく使用される写真共有サイト「twitpic(ツイットピック)」へ直接投稿できる機能も持たせた。

 「開発者向けのサービスだったので、マスメディアに取り上げられるとは想定していなかった」と鷲巣さん。「メディアに載る度にiPhoneから『ぱんだら。』にアクセスしていただく人も多かったが、Flashで作成しているためiPhoneから利用できず申し訳ないと思っていた」と今回の開発経緯を語る。「カメラを持っているiPhoneや携帯こそ、『ぱんだら。』の出番が多いのにという思いもあった」とも。

 iPhone向けのソフト開発は今回が初めて。6月末から開発を始めたが、「ちょうどiPhone 4の発売で盛り上がっているときだったので、iPhoneの実機を手に入れることが大変だった」。開発に当たっては、既に公開しているサービスとの差異を少なくすることに気をつけたという。「最初から有料アプリにするつもりだったので、有料化にあたりどんな要素を追加するかという点は最後まで悩んだ」と鷲巣さん。

 価格は115円(9月30日以降は、230円)。App Storeで販売している。

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