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創価女子短大、新入生全員にiPad配布-「デジタルネーティブ」世代に対応

iPadを使う創価女子短期大学の学生

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 創価女子短期大学(八王子市丹木町)は8月17日、2012年度から新入生全員にアップル社のタブレット型端末「iPad」を配布すると発表した。 

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 1985(昭和60)年に開学した同大。八王子に構える創価大学のキャンパス内に現代ビジネス学科、英語コミュニケーション学科の2つの学科を展開。2011年5月現在、680人余りの学生が在籍する。

 これまでにも情報教育の中でパソコンを使ってきたが、「使える環境が限られているという意味で、いつでもどこでも、誰とでも、あらゆる事柄についてという点では不十分」と同大学の担当者。パソコンを使った講義以外での活用や教育の情報化、学生生活の中での活用についても、「限定的だった」と振り返る。

 小学校からパソコンを使った授業が行われ、学生が「デジタルネーティブ世代」に入ることに加え、さまざまなクラウドサービスの進化やスマートフォンを始めとした端末の普及、無線LANなどネットワーク環境が整備されてきたことなどもあり、同大は昨年11月に「iPad導入検討委員会」を設置。インタラクティブな授業運営や教職員間とのコミュニケーションの円滑化、学生の情報活用力の向上、就職活動を含めた学生への支援、紙資源の節約と経費節減の5点を軸に検討を進めてきたという。

 導入するのはWi-Fi版のiPad2で、来年度の新入生約330人全員に配布する。全学単位での導入は「全国で初めて」。「情報の共有や人と人がつながることが容易になる上、授業、事務、学生サービス、学生生活全般にわたる活用のための環境構築が可能となる」と担当者。現在、紙媒体で配布している資料のデジタル化や授業用の独自アプリの開発なども検討しており、「情報教育の一層の深化と全学的な教育の情報化の推進、学生生活全般にわたる情報化を推進する段階へと進むことが可能になる」とも。

 既に試験的な導入と活用に向けた準備を進めており、校内でのアクセスポイントの増設や教材などの配信システムの構築などにも取りかかっているという。

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