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沈金師・春日友子さん、イラスト展開催へ 八王子のコーヒースタンドで

春日さん(左)と「coffee ritmos」の吉川さん

春日さん(左)と「coffee ritmos」の吉川さん

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 沈金師の春日友子さんによるイラスト展「沈金師・春日友子イラスト展 -休日の過ごし方-」が10月25日から、八王子駅南口近くにコーヒースタンド「coffee ritmos(コーヒー・リトモス)」(八王子市子安町4)で行われる。

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 刃物で文様を彫り、そのへこみに漆を刷り込んだところに金粉や銀粉、色の粉を沈めて模様を描く沈金を本業とする地元出身・在住の春日さん。3月にはバー「AZITO-BAR(アジト・バー)(子安町1)で個展を開いたほか、8月に国立新美術館(港区)で行われた「日本・フランス現代美術世界展」にも作品を出展するなど精力的に活動している。

 今回は仕事に入る前、モチベーションを上げる際などにパステルを使って描いたイラスト18点を店内で展示。あえて額装はせず、そのまま飾るという。そのほか、表情が違う地蔵を手書きで描いたポストカードも用意するなど本業とは違った一面を紹介する。

 店主の吉川強さんからの誘いを受け実現。「息を抜いたものを展示してみないかと声を掛けてくださり、半年前から準備してきた。漆の作業をするに当たって、編み物などのほかの創作活動を準備運動のようにしており、作品はたまっていた。本業に入る前段階を見てもらえると思う」と春日さん。

 作品は全て初公開。「ふわふわとしたものが描きたかったのでパステルを使っている。思い浮かんだものがモチーフ。色遊びのような感じで、かなりメルヘンチックだと思う」とした上で、「個展は緊張感があったと思うが、それが一切ないと思う。そのギャップを楽しんでもらえれば」とも。

 「いろいろな作風の作家さんと出会ってきたが、ちょっと肩の力を抜いて作っているものに魅力を感じることが多かった。表現は一面だけではなく、多面体であると思うので、その中の1つをここで展示していただきたい」と吉川さん。春日さんのイラストについて、「もともと繊細な方だとは思っていたが、それが色にも表れている。店のキャラクターにかなった展示ができると思う。来た方が一緒に一息ついていただけるような展示にしたい」と話す。

 開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。今月31日まで。

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