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デザイナー・戸田光祐さんが八王子が舞台の漫画動画公開 商店会との企画も

戸田さんが手がけた「神鳴ノ琳音」と「八幡上町商店街くらま会」がコラボした作品の一場面

戸田さんが手がけた「神鳴ノ琳音」と「八幡上町商店街くらま会」がコラボした作品の一場面

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 プロダクトデザイナーの戸田光祐さんが現在、八王子を舞台にした漫画動画(ボイスコミック)「神鳴ノ琳音(かみなりのりんね)」の作品制作を進めている。

戸田さんは「八八八八八幡上町」のちょうちんのデザインなどを手がけた

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 2013(平成25)年と2015(平成27)年に自身がデザインを手がけた商品が日本デザイン振興会(港区)主催の「グッドデザイン賞」を受賞するなど、デザイナーとして活動している戸田さん。現在は着物をはじめとした伝統工芸品のデザインにも取り組んでいる。

 戸田さんは昨年末から八王子に住む高校生・常葉奏が「神絵師」を目指して奮闘する本作「神鳴ノ琳音」のプロジェクトを進めている。3月には「第0章」をユーチューブに公開した。現在は年末までの第1話完成を目指して、作画風景など制作の様子を随時動画で紹介している。

 本作では主人公と、SNS上で「神絵師」と呼ばれている幼なじみ・榊原一花、「美術と工芸の神」で「願いをかなえない神」として登場する「神鳴ノ琳音」などのキャラクターが登場し、高校の美術部を舞台に展開していく。戸田さんは自ら手がけたキャラクターが登場する物語を描きたいという思いと、日本文化や歴史への関心から構想を練り上げ、本作を企画したという。

 「作中では高校生が神絵師を目指すが、私も神絵師になることを目標にしている。『神鳴ノ琳音』は人間の願いをかなえないし、神業を授ける加護もない。これは私自身の人生経験から生まれたもので、神は人間の都合に合わせて願いをかなえる存在ではない。神も完成された存在であるがゆえに成長することができないからこそ、できないことを抱えながら成長していく人間にあこがれを抱くのではないか」と戸田さん。

 本作は第1話完成前から地域とのコラボ企画も進めている。7月1日には本作のスピンオフ企画として、戸田さんがこれまでさまざまなプロジェクトのデザインを手がけてきた八王子市八幡町の商店会「八幡上町商店街くらま会」が、8月9日まで行っている地域イベント「八八八八(ハチハチハチハチ)八幡上町」を、キャラクターたちが紹介する2分のボイスコミックをユーチューブに公開した。

 同イベントは「令和8年8月8日」「八王子」「八幡上町」の「八」にかけて行われているもので、八王子市が進めている地域イベント「八王子∞八結び ~888のはちむすび~」と連動している。商店会参加各店ではオリジナルデザインのちょうちんなどで飾り付けているほか、竹製のオリジナルうちわも配布している。

 「八八八八八幡上町」でも、意匠やちょうちん、うちわなどをデザインした戸田さん。今回のスピンオフ企画について、戸田さんは「漫画はキャッチーな表現方法。漫画や動画という形式だとより多くの方へ届くのではないかと思った。八幡上町の皆さんが非常に寛容で柔軟に受け入れてくれたからこそ実現できた」と話す。

 今後の展開について、「神絵師というテーマは極めて現代的だが、個人的には伝統とのつながりも描きたい。描く行為は誰にでもできる極めて原始的なものだが、現代社会にこそ有意義なのでは。この作品を通して、描くことの楽しさが少しでも広まり、日本文化に寄与できたら」と戸田さん。

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