多摩大学大学院、八王子にサテライトスペース開設-4月開講へ

4月に多摩大学大学院八王子サテライトが設けられるエイビットスクエア

4月に多摩大学大学院八王子サテライトが設けられるエイビットスクエア

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 多摩大学(本部=多摩市)は4月、同校大学院の「八王子サテライト」を企業や大学、市民団体などを対象とした多目的施設「エイビットスクエア」(八王子市南町)に設ける。

「エイビットスクエア」で講演会を行う寺島実郎多摩大学学長

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 同施設は、八王子の通信機器メーカー「エイビット」(南町)本社内に置かれた地域密着型人材育成センター。同社の檜山竹生社長や多摩ニュータウン・長池公園エリアで地域活性化に取り組むNPO法人「フュージョン長池」の富永一夫理事長が中心となって昨年6月に設立された。

 「実学志向の経営大学院」を合言葉に実務経験3年以上の社会人をメーンターゲットとする同校。現在は品川にキャンパスを設けて平日夜間と土曜・日曜に講義を実施している。富永さんらが「社会人が学べる大学院を多摩地域にも置きたい」と同大学に働きかけたことなどを受け、サテライト開設に向け準備を開始。昨年10月には模擬授業と説明会を同施設で開催していた。

 今回開設するのは同校に在籍する学生を対象としたサテライトスペースで、名称は「多摩大学大学院八王子サテライト」。品川で開講されているものと同等の講義を八王子でも開く。学生は品川と八王子のどちらで履修するかを選ぶことが可能。「仕事帰りに地域で勉強でき、学位も取れる」とエイビットスクエアの宮代さん。

 同校ではセメスター制を採用しており、2011年度前期については3月5日までAO入試による募集を実施。これら新入生も含めて4月4日に行われる講義「実践組織変革」からサテライトの利用を始める。初年度は前期4科目、後期4科目の8科目を展開。各日90分の講義を2コマずつ行っていく。開講時間は平日18時30分~21時40分。

 10月以降はグループワークなどの手法が必要となる科目を中心に日曜日に集中講義も予定。同校修士課程のうち、講義に関しては八王子のみでも単位を満たせるようにする。このほかの研究指導などについては、「指導教員によると思うが、基本的には品川で行っていく」と同大学大学院事務局の森島さん。今後は同施設を使って学生以外の一般を対象としたセミナーなどを行っていく可能性もあるという。

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