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空きフロアを期間限定ギャラリーに-八王子駅近くのビルで実験的試み

ビルの空きフロアを期間限定でギャラリーとして活用

ビルの空きフロアを期間限定でギャラリーとして活用

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 八王子駅北口の商業ビル・千島ビル(八王子市東町)で4月20日、空いているフロアを期間限定でギャラリーとして活用する試みが始まった。会場は同ビル6階。

作品を鑑賞する及川さん

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 地元の商店会・三和会商店街振興組合と近隣で活動するアーティストが協力して取り組む今回の試み。前店舗の閉店後、内装を外してスケルトンの状態となっている空間をギャラリーとして活用。2期に分けてさまざまなアーティストの作品を展示する。

 20日から始まった第1弾では、市内の生花店の店長を務めながらアーティスト活動を行っている天野竜一さんや、写真家として活動するフライングフロップス(八幡町)の山上洋平さん、八王子駅近くのみずき通りで一日限定の公園「みずき通りポケットパーク」などを展開しているロスフィー(横山町)の保(たもつ)さんら、10人以上のアーティストが参加。壁や天井からつり下げられたボードなどを使って、それぞれ作品を展示している。

 「ずっと前からこのようなことをやりたかった」とプロジェクトに関わり、現在は八王子市議会議員としても活動する及川賢一さん。「海外で活躍している日本人作家から、外国だと当たり前にあるのに日本ではなぜないのか、空きテナントはうまく活用すべきだ、という声があった」。実現に向けて動き出したのは3月ごろから。「ビルオーナーの宮越さんは商店会の会長で、親しくさせていただいている。とんとん拍子で話は進んだ」

 参加するアーティストの多くは及川さんと普段から付き合いがある人たち。タイトなスケジュールの中でのイベントとなったが、「和やかで、みんなまたやりたいと言ってくれている」と及川さん。アートを取り上げたのは、若い人でも足を運びやすく、作品にメディア性があることが大きいという。「アートにとらわれず、ダンサーを集めてイベントを開くなど何でもできると思う」と今後への期待を込める。

 今回のイベントには八王子の中心市街地に空きテナントが数多くあるという社会的背景を知ってもらう意味合いもある。「空きテナントにも人は呼べる」と及川さん。今後は複数の会場でイベントを同時開催し回遊してもらうなどイベントを広げていく構想も。「居抜き物件で開いても面白いかも」とも。

 今月25日から始まる第2弾では、東京造形大学(八王子市宇津貫町)出身のアーティストなどが参加するアートスタジオ「pimp studio」(北野町)が展開。木工から空間芸術など9人のアーティストによるさまざまな作品が並ぶ。

 会期は、第1部=22日まで、第2部=25日~28日。開催時間は13時~18時。無料。

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