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八王子で「まどマギ」演奏会開催へ-アマチュア楽団がメンバー募集

練習の様子(写真提供:森乃きりこ(交響楽団「ワルプルギスの夜」))

練習の様子(写真提供:森乃きりこ(交響楽団「ワルプルギスの夜」))

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 八王子市の文化施設「いちょうホール」(八王子市本町)で、テレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の劇中曲を題材とした演奏会を開催しようと、有志による交響楽団「ワルプルギスの夜」が現在、メンバーを募集している。

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 会社員などアマチュア演奏家が集まる同楽団。作品を受け、「ファンによる、ファンのための、ファン同士のイベント」をテーマとした演奏会の開催を企画。昨夏より準備を進めてきた。きっかけについて、「梶浦由記さんが作曲された美しい音楽が、『ぜひ自分たちの手で演奏してみたい』と思える素晴らしい作品だったこと」と運営メンバーのオザキさん。「作品が好きだから演奏したいと考えた人と、その考えに賛同した約80人の演奏者、裏方、そして、いちょうホールを訪れる方々による祝祭になれば」とも。

 もともと吹奏楽やオーケストラなどでクラシック音楽に親しみがある人が集まったこともあり、「自分たちの音楽の活動分野、表現のフィールドであるオーケストラ編成で演奏することは自然なことだった」とオザキさん。このため、今回、交響組曲というスタイルを取ることについても、「何の抵抗感もハードルもない」と話す。

 メンバーは、18歳以上で楽器を持ち、オーケストラなどで1年以上の演奏経験があることなどを条件に募集。「ネット上という公開された場で、この企画の議論を進めていたので、敏感な方々は『まどマギの演奏企画があるらしい』と心の準備をしていたと思う」とオザキさん。フルオーケストラ編成での演奏を目指して募集を始めたところ、演奏歴1年から20年までの多彩な人材が集まり、海外からも声が掛かったという。

 現在は編曲作業を進めながら、八王子市内を始めとした各所で月2回のペースで練習を行っている。「演奏者も演奏を聴きにくる来場者も物語を熟知している」とオザキさん。「単なる演奏やサウンドトラックの再現ではなく、編曲、演奏を通じて作品の世界感を音楽で表現することに尽力している」としたうえで、「音楽を通じて、この壮大な作品を表現したい」と意気込む。

 今回は追加メンバーとしてチェロを担当する4人を募集。「腕に自信があり、何よりも作品に強い愛情を持っているファンが応募している」とオザキさん。「サウンドトラックを聴き込んでいるだろうし、原作アニメも見ているだろうから、『どういう音をこの交響組曲では必要としているのか』『どのような音がこのコンサートにふさわしいのか』は近い共通認識があると思う」。オーディションは行わず、先着順で決定。応募はホームページで受け付ける。

 演奏会「ワルプルギスの夜の夢」は4月6日に開催。17時30分開演。入場無料。

 同作品は2011年1月~4月にかけて毎日放送、TBSなどで放送。同年の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞したほか、昨年10月には劇場版「始まりの物語」「永遠の物語」の2本も公開され、大きな話題を呼んだ。

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