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八王子のコーヒー店、30周年で新境地へ-ワインやハワイビールの提供も

客との会話を楽しんでいきたいという店主の永塚さん(左)

客との会話を楽しんでいきたいという店主の永塚さん(左)

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 八王子のコーヒー店「珈琲倶楽部 田」(八王子市横山町、TEL 042-646-6932)が8月、創業30周年を迎えた。

落ち着いた雰囲気の本店

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 1983(昭和58)年8月19日にオープンした同店。コーヒー専門店として知られ、店でのコーヒーの提供だけでなく、通信販売で豆の販売や「八王子の生姜はちみつかりんとう」をはじめとしたオリジナル商品なども手掛ける。

 八王子駅近くの国道20号(甲州街道)沿いにある本店から30年間、街の様子を見つめてきた。「八王子もずいぶん変わってきた」と2代目店主の永塚さん。「ランチタイムのお客さまは増えたし、ビジネスマンの方のご利用も多くなってきた」と、時代の移り変わりとともに店の利用シーンの変化も感じているという。

 昨年10月には八王子北口の駅ビル「CELEO(セレオ)八王子 北館」(旭町)地下1階に「CELEO八王子店」を出店し、2店舗体制に。本店については、「訪れてもらうことで、お客さまにリフレッシュしてもらえるようにしていきたい」と居心地の良い空間の追求を目指しているという。30周年を迎えた9月からは来店客への心づかいとして手作りのおみくじ「花みくじ」の提供などを開始。客がどの豆を購入し、どのようにひいたか履歴を残すことができるポイントカードの導入なども始めた。

 今月20日からは、ナイトタイムをさらに充実させようとグラスワインなど新たなドリンクメニューも立ち上げる。「これまではコーヒーへの自信から専門店としてやってきたが、それに余裕を持ちすぎていたのかもしれない」と永塚さん。アルコールに関しては先代の教えもありこれまで採用を拒み続けてきたが、「店の雰囲気を楽しんでもらえるよう場所を売っていきたいと考えた時に、かたくなに拒む必要はない」と提供に踏み切ることにした。

 コーヒーと泡盛のリキュール「ちゅら珈琲」(735円)などコーヒーを生かした商品も扱うほか、永塚さん自身のハワイ好きを生かして、ハワイの地ビールなどをラインアップ。ソムリエの協力を得てフランス産ワインの取り扱いも始める。「ハワイの地ビールを扱っているところは見当たらないので珍しいのでは」。このほか、オリーブのマリネ(315円)、トマトのブルスケッタ(630円)などサイドメニューも用意。

 今後は店の内装の見直しなども含めて、より居心地の良い空間にしていきたいという。「30年前は何もしなくてもお客さまに来ていただけたが、時代とともに街の勢いも変わってきている」と永塚さん。「会話が生まれるような店にして、何かあったらここに帰ってきてもらえる店にできたら」と夢を膨らませる。

 本店の営業時間は、10時~21時。火曜定休。

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