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「八王子いちょう祭り」で被災地の復興支援-現地の特産品販売も

「いちょう祭り」の舞台の1つである武蔵陵墓地の参道には毎年多くの人が集まる

「いちょう祭り」の舞台の1つである武蔵陵墓地の参道には毎年多くの人が集まる

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 東日本大震災の復興支援をテーマとしたさまざまな取り組みが、11月19日・20日に開催される「八王子いちょう祭り」で行われる。

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 同祭りは毎秋に行われており、今年で32回目。高尾駅から八王子駅までを通る甲州街道沿いの各所でイベントを実施。今回は「東日本大震災復興支援」をテーマの一つに掲げ、各所で義援金の募集を行うなどさまざまな復興支援事業を展開する。

 甲州街道・追分交差点から小仏関所跡までの間に設けられた関所を「通行手形」を片手に歩く「関所オリエンテーリング」では、12カ所設けられる各関所で義援金を募集。長房市民センター(八王子市長房町)前の浅川河川敷では、復興支援を目的とした「市民リサイクルバザー」を行い、出店者から集めた出店料を復興支援の募金に充てる。

 陵南会館跡地(東浅川町)では、八王子市学園都市文化ふれあい財団(本町)主催で、福島県、宮城県、岩手県など東北地方の企業の商品を販売する「東日本復興応援プロジェクト」を展開。「現地の商品を財団で購入し、それを販売する」と同財団の花岡さん。商品にはせんべいや牛タンカレーなど日持ちするものを選定。当日は同財団の職員が直接販売を行うという。価格は仕入れ値に支援金を加えた額を設定し、「後日、義援金などの形で寄付させていただく」と花岡さん。

 同所では、市職員のスキー・スノーボード部員が中心となって、宮城県女川町の水産物をはじめとした特産品や写真パネルの展示、募金活動を行う「八王子市×女川復興プロジェクト」も展開。全国各地の物産品を販売する「ふるさとバザール」では、市や商工会議所などが主催する「はちおうじ未来塾」の卒業生らによる地域活性化に向けた取り組み「Hachioji Future Association」が協力。今月12日から姫路城(兵庫県姫路市)周辺で行われたご当地グルメのイベント「B-1グランプリ」で4位になった福島県浪江町の「なみえ焼きそば」の販売ブースも設けるなど、さまざまな形で復興に向けた支援を行う。

 このほかにも、有志によって岩手県大船渡市の物産品販売も予定されているほか、八王子防衛協会が陵南公園分園(長房町)で行う自衛隊車両の展示の際には、被災地で行われた自衛隊の活動内容などを紹介するコーナーなども設けるという。

 開催時間は、19日=9時~17時、20日=9時~16時30分。関所オリエンテーリングは各日16時まで。

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